今年の3月中旬に、JR「仙巌園駅」が開業予定ですね。何かと「仙巌園駅」が注目されて、仙巌園駅へは、きっと鹿児島中央駅から乗車して向かう方が多いのではと思いますが…。近隣住民としては、その途中にある「鹿児島駅」にもぜひ立ち寄って欲しいのです。
「鹿児島駅」は、旧駅舎の老朽化や、バリアフリー対策のために、2020年2月に建て替えられました。新駅舎は5代目、大正時代に建てられた2代目駅舎をモチーフにしているそうです。線路を越えて自由に往来できる自由通路も、新たに設置されています。
左手には、鹿児島市電の起点となる「鹿児島駅前」電停。駅前はバスのロータリーです。
「鹿児島駅前電停」は、きっと子どもさんや電車好きにはたまらないスポット!タイミングがあえば、人気の車両が停車していることも。
ちなみに、私は写真右の「チャギントンラッピング電車」が大好きです。つぶらな瞳のお顔を見ると、手を振って応援したくなるんですよね。
鹿児島駅の改札口は2階にあります。2階へは階段とエレベータが設置されています。
見ていただきたいのは、駅前広場から続く階段の、壁や天井の装飾。
階段壁面の高さ約10mに、大形タイル(約60cm×30mm)が施工されています。一見、グレーのワントーンに見えますが、よく見ると、焼き物が持つ、独特の深みある質感やムラ感があるのです。階段下に立つと、重厚な壁が醸し出す、迫力ある空気感に包まれます。
アーチ形の天井や照明も、大正時代を感じさせるノスタルジックな雰囲気。
私、ここでは運動がてらで、あえて階段を利用しております。一段の高さは低めですが、段数は結構ありますよ。
2階の改札前の自由通路も、アーチ型の天井とレトロ感ある照明が続きます。それほど広くはないですが、温かな光と白を基調とした空間。とっても穏やかな時間が流れています。
隣接している広々とした公園「かんまちあ」は、眼前に雄大な桜島。早朝や夕暮れは、ひときわ美しい光景に出あえます。遊具もあるので、親子連れを始め、ランニングやウオーキングする人が訪れて楽しんでいますよ。春には桜も見られます。
私が大好きなのは、駅前のロータリーの雰囲気。普段の自分が慌ただしい時間を過ごしているので、真逆の空気感に、気持ちが落ち着くのかもしれません。
車移動が多い方は、「鹿児島駅」はなかなか立ち寄らない場所かもしれませんが、とても趣のあるスポットです。「かんまちあ」ではマルシェや催しも行われるので、来場した際には、鹿児島駅の駅舎内ものぞいてみてくださいね。
■鹿児島駅
鹿児島県鹿児島市浜町2-35
開業は1901年