茶畑に囲まれた癒しのカフェ「㐂一郎-KIICHIRO-」ヘルシーランチ&米粉スイーツに舌鼓

茶畑に囲まれた癒しのカフェ「㐂一郎-KIICHIRO-」ヘルシーランチ&米粉スイーツに舌鼓
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#⽇置市
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茶畑が広がるのどかな場所に立つ寛ぎの空間

鹿児島市内から車で約30分。茶畑に囲まれたのどかな風景の中に、白い外観が印象的なカフェ「㐂一郎-KIICHIRO-」があります。2022年11月のオープン以来、地元の旬食材をふんだんに使った日替わりランチや、米粉シフォンケーキ、期間限定のつぼ焼き芋などが評判を呼び、地元の常連客やリピーターでにぎわう人気店です。

▲存在感あるオブジェのようなドライフラワーはストレチアの仲間。花言葉は「輝かしい未来」

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店内は開放感のあるオープンキッチンスタイルで、フロア全体が見通せる心地いい空間が広がっています。入り口前のショーケースには、看板商品の米粉シフォンケーキがずらり!そのふんわりとした見た目と季節ごとに変わるフレーバーに、思わず目移りしてしまいます。
カウンターには、お手頃価格でボリューム満点のお弁当も並び、テイクアウトも人気です。

▲お弁当の注文も多いそう

地元の恵みを味わう、大満足の日替わりランチ

取材した日は、強い雨風が吹き荒れるあいにくの天気でしたが、店内に駆け込むと、スタッフの温かい笑顔が迎えてくれました。奥では食事やおしゃべりを楽しむ人の姿もあり、和やかな雰囲気。ランチは日替わりやパスタなど7種類ほどありますが、一番人気の「㐂一郎ランチ」をいただきました。

▲「㐂一郎ランチ」デザート・ドリンク付き1320円

メインは、サクサクのフライドチキンとサバの塩焼き。地元の農家さんが育てた新鮮野菜が彩り豊かに添えられ、見た目にも食欲をそそります。注目は、フライドチキンの衣に小麦粉ではなく米粉を使用している点。
「揚げ物には小麦粉を使わず、米粉をベースに仕上げています」と話してくれたのは、㐂一郎の代表・谷口ことみさん。外はサクッと軽く、中はふっくらジューシー!米粉ならではの食感がクセになります。

お米は契約農家から仕入れる鹿児島県産を使用。野菜も、近隣の物産館「ふれあい飯牟礼館」で仕入れ、その時々の旬の味をいかした料理を提供しています。

具沢山の豚汁にも驚きました。香ばしく炙った豚肉に、食べやすいサイズにカットされた野菜がたっぷり。食材の旨みと、ほのかな甘みがじんわり広がる、滋味深い味わいです。
「みそ汁やシチューなど、その日の食材に合わせて汁物を変えています。みそは鹿屋の加工センターで作られたものですが、お汁がおいしいとよく言われます」と谷口さん。厳選された食材と調味料が生み出す、ここでしか味わえない一杯に、心もお腹も満たされます。

笑顔あふれる、フワフワ米粉シフォンケーキ

▲米粉シフォンケーキは日によって種類が変わります。コーヒーは、鹿児島市荒田の「珈琲いづみ」で焙煎した豆を使用

「㐂一郎ランチ」のデザートとして登場したのは、旬のイチゴをぜいたくに使った「いちごシフォンケーキ」。素材は、米粉・卵・生クリーム・島砂糖・イチゴのみと、とてもシンプル。それでいて、一口頬張れば驚くほどフワフワ!イチゴの甘く爽やかな香りが口いっぱいに広がり、至福のひとときを味わえます。

▲定番商品と季節限定商品
▲ほんのりピンク色の生地に桜の花びらがきれいな「さくら」と「甘酒」のシフォン

春限定の味わいは「さくら」や「甘酒」も見逃せません。「いちご」や「さくら」は4月頃まで、「甘酒」は5月頃までの販売予定です。定番商品で一番人気は、シンプルだからこそ素材のおいしさが際立つ「プレーン」と、ほろ苦い風味がクセになる「チョコレート」。どのシフォンケーキも、保存料や添加物を使用せず、最高の状態で味わってほしいという思いから、販売は店頭のみです。

さらに、㐂一郎のシフォンケーキは甘さ控えめなのも特徴。その優しい味わいをいかし、玉子やチキンカツなど好みの具材を挟んで楽しむ「シフォンサンド」も提供しています。

谷口さんがシフォンケーキを手作りするようになったのは、甘いものを食べない息子さんが、シフォンケーキだけは食べてくれたから。
シフォンケーキ専門店でお手伝いをする機会にも恵まれ、よりおいしいケーキを目指して試行錯誤を重ねました。オリジナルレシピを模索する中でたどり着いたのが、米粉を使ったシフォンケーキ。「米粉で作ると、驚くほどふわふわに仕上がったんです!」と、目を輝かせます。

その後2017年に、鹿児島市内に米粉シフォンケーキの専門店をオープン。当時、グルテンフリーのシフォンケーキを販売する店は少なく、その味が口コミで広がり、たちまち人気店に。そして5年後、夢だったカフェスタイルの「㐂一郎」をオープンしました。
「息子はほぼ毎日食べていますが、『全然飽きない』って言うんです」。何度食べても飽きることのない味わい。それこそが、㐂一郎のシフォンケーキが多くの人に愛される理由なのかもしれません。

皮までおいしい「つぼ焼き芋スティック」が絶品

一昨年から販売をスタートした「つぼ焼き芋スティック」は、登場以来大人気の一品です。特製のつぼでじっくり焼き上げたサツマイモを揚げて、水あめを絡めて仕上げます。外は香ばしく、芋本来の自然な甘みと皮まで丸ごと味わえるおいしさに、手が止まらなくなります。

使用するサツマイモは、糖度が高いことでも評判の「紅はるか」。大隅の生産者から厳選して仕入れています。天気の良い日は、つぼを店の外に出し、12〜13本吊るして炭火でじっくりと火を通します。

▲見た目にも糖度の高さが伝わってくる焼き上がり

「お芋も産地や品種で味がかなり違います。毎年微妙に味も変わるので、自分が納得できる芋だけを使っています。だから、理想の味に仕上がらなければ、つぼ焼き芋やスティックは作りません」。
こだわり抜いた芋だけを使い、本当においしいものだけを届ける姿勢が、この味を支えています。販売期間は例年11月〜5月頃まで。


同店では、地元・日置のお茶を提供。食事とともに、ほっと一息つける一杯を楽しめます。「茶葉の新芽が出る4月は、店舗前の茶畑がきれいな黄緑色に変わります。毎年、その景色を楽しみにしているんですよ」と谷口さん。
季節ごとに移ろう風景も、この店を訪れる楽しみのひとつです。

店名の「㐂一郎」には、ラッキーセブンの「7」が巡るような「㐂(喜)」の文字を使い、「幸せが巡りますように」との願いを込めています。地元の旬の味覚と、心温まる時間を味わいに、足を運んでみませんか。

▲広々とした立地に立つ店舗
INFORMATION

㐂一郎 -KIICHIRO-

住所
鹿児島県日置市伊集院町古城1173
電話番号
099-272-9876
営業時間
10:00〜16:00
※ランチ11:00~L.O14:00
定休日
不定休
※インスタグラムで確認を
可能な支払い方法
現金、電子マネー(PayPay)
駐車場
Instagram
@kiichiro_
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。
内容は2025年03月時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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