
鹿児島市泉町の路地裏にある「火山飯店(かざんはんてん)」は、黄色いひさしと赤いのれんが目印の町中華。まるで長い間、この地にたたずんでいるような雰囲気ですが、店主の牧薗さん夫妻が店をオープンしたのは2023年10月。大衆的で昔懐かしい雰囲気とシンプルながらセンスの光る多彩なメニューで、訪れる人の心をつかんできました。

店内はサーモンピンクの壁に、中国のちょうちんやタペストリー、小物が飾られ、まるで異世界に迷い込んだような空間。飾りはすべて牧薗さんが選んだもので、こぢんまりとした10席弱の店内に、温かみと遊び心が詰まっています。カウンターとテーブル席があり、「新しいけど懐かしい」そんな雰囲気が人気です。
昼は定食スタイル、夜は酒場スタイルで営業。昼の定食は、主菜にライス・漬物・スープが付いてくるボリューム満点の内容で、近隣で働く人々を中心に幅広い世代が訪れています。
うま辛い名物「火山マグマ定食」と夏季限定「冷やし火山」

店の看板メニューの麻婆豆腐は、その名も「火山マグマ定食」。グツグツと煮込まれた熱々の麻婆豆腐の上に、豚しゃぶと香味胡麻ダレソースをトッピングしています。鶏ガラスープをベースに、2種類の豆板醤や甜麺醤、ショウガ、ニンニクをブレンドした麻婆豆腐は、肉と香味野菜、豆腐のうまみがしっかりと引き出され、ご飯との相性も抜群。見た目よりもマイルドな辛さながら、食べ進めるうちに中国産花椒のしびれがじわじわ効いてきて、クセになる味わいです。刺激的な味を求める人は辛さ調整も可能です。



もう一つ、この夏登場した店名を冠した限定メニュー「冷やし火山」にも注目。
冷やし中華に、豚しゃぶと麻辣(マーラー)ダレ、香味野菜、糸唐辛子を加えた一品。もちもち食感の縮れ麺がタレによく絡み、暑い季節にぴったりのうま辛い味わいです。さらに、名物の麻婆豆腐をミニ麻婆丼としてセットにできるのも嬉しいポイント。ランチ限定で、9月30日までの提供です。


ほかにも、炒飯や焼きそば、エビチリ、回鍋肉など、中華の定番料理はもちろん、麻婆豆腐のベースをカレーにアレンジした中華キーマカレーや排骨(パーコー)などここでしか食べられない味わいも必見。昼の部の定食や麺料理は、常時40種ほどあり、110円でサラダも追加できます。


夜の部は酒場スタイルで定食系の提供はありませんが、単品の主菜や多彩なおつまみメニューを提供します。常時50種ほどの料理をそろえ、シェアして楽しむのもお勧めです。また、飲み放題付きのコース料理の際は、貸し切り予約も可能(合計金額4万円以上で対応)。大人数の宴会や集まりにもぴったりです。一部メニューは昼の部・夜の部ともにテイクアウトにも対応しています。
金生町バス停・電停から徒歩5分の町中華。シンプルながら奥深い味わいの料理の数々を楽しみに、出かけてみては。
火山飯店(かざんはんてん)
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市泉町8-10
- 電話番号
- 099-210-7935
- 営業時間
-
昼:11:00~L.O.14:00
夜:17:00~L.O.21:00 - 定休日
- 日曜 ※ほか不定休あり
- 可能な支払い方法
- 現金・電子マネー
- 駐車場
- 無
- @kazan_hanten