天文館から車で約15分の場所にある「cafe&diningヒナタ」は、ランチと自家焙煎コーヒーが人気のお店です。店名は、店舗がある下伊敷の日当平（ひなたびら）地区の名前にちなんで付けられたもので、「地元の人にとって身近な存在でありたい」という思いが込められています。

テーブル席とカウンター席のあるこぢんまりとした店内は、木材のドアに木枠の窓とナチュラルなテイストの空間に、暖色系の灯りや窓からの日差しで、より一層、温かな空気を感じます。

お店を営むのは、アコースティック演奏者の鮫島さんとシンガーソングライターの青山さん。音楽スタジオが入るテナントの1階をDIYし、2016年にオープンしました。長年の飲食業の経験を活かして料理を担当するのが鮫島さんで、接客とコーヒーを担当するのが青山さんです。
メニューには、パスタやピザ、リゾットなどがそろいます。なかでもパスタは、定番から季節限定まで約10種類。訪れるたびに新しい味に出会えるのも魅力です。

旬の野菜の前菜、デザートとコーヒーが付くランチ。お勧めメニューを紹介！！

ランチは、前菜・メイン・デザート・ドリンクがセットになっています。前菜やメイン、スープには旬の食材を使用し、一部の野菜は自家菜園で育てたもの。パンも毎朝店内で焼き上げる自家製です。

この日の前菜は、カボチャ、キュウリ、タマネギ、ジャガイモ、ピーマン、豆、ショートパスタを合わせたサラダ。さっぱりとした酸味の中に、パルミジャーノチーズのまろやかなコクが広がります。そこに、外はカリッと香ばしく、中はふんわりとしたハード系のパンが添えられていました。

◆オリーブとケッパーが香る、深みのあるトマトパスタ「エビのプッタネスカ」

「エビのプッタネスカ」は、プリッとした弾力のエビに、オリーブとケッパーをたっぷり使ったトマトソースが絡む人気の一皿。
トマトの旨みとほどよい酸味に、オリーブとケッパーの塩味が重なり、深みのある味わいを生み出します。さらに、香ばしいニンニクとタマネギの甘みが加わり、食欲をそそる香りに。仕上げには自家菜園のバジルが香り立ち、軽やかな後味に仕上がります。素材の持ち味が引き立つ、満足感のあるパスタです。

◆そのほかの人気パスタと、お勧めピザ

そのほか、オイルベースで仕上げた「カチョエペペ」も人気。パルミジャーノチーズのコクとブラックペッパーの香りが際立ち、シンプルながら奥深い味わいが楽しめます。

また、2025年の春からスタートしたピザも人気。生地から手づくりし、小さなピザ窯で焼き上げるナポリピザは、表面はカリッと香ばしく、中はふっくらもちもち。
定番の「マルゲリータ」は、トマトソースとモッツァレラチーズ、バジルのバランスが絶妙で、ひと口ごとに素材の旨みを堪能できます。

食後には、デザートとコーヒーを。この日の「パンナコッタ」は、なめらかな口あたりに自家製カスタードとカラメルソースをかけたやさしい甘さ。コーヒーは自家焙煎豆を使用し、ランチセットでも一杯ずつハンドドリップで淹れています。

山あいにたたずむ小さな珈琲焙煎所「ヒナタノ珈琲」

日置市の自然豊かな場所にある、焙煎所「ヒナタノ珈琲」。
「お店でおいしいコーヒーを届けたい」という思いから、2023年に自家焙煎を始めました。もとは青山さんの祖父が使っていた農機具小屋があった場所に、鮫島さんが2年をかけて建てたという、木のぬくもりを感じる焙煎所です。

当初は焙煎のみを行う予定でしたが、「ここでコーヒーを飲んでみたい」という地元の声をきっかけに、毎月第4日曜日にイベントを開催しています。焙煎したてのコーヒーを味わいながら、音楽に耳を傾けるひととき。今では、鹿児島市内からも人が訪れる憩いの場になっています。

コーヒー豆は中煎りをベースにシングルオリジンやブレンド、季節によっては深煎りも。自宅はもちろん、おみやげやギフトにもぴったりの自家焙煎のコーヒー豆（120g 1,000円）やドリップパック（5枚入り 800円）もあります。

夜は前日までの予約でオープン。
2名から気軽に利用でき、パスタやピザなどの食事をゆっくりと楽しめます。3,300円からのおまかせコースでは、肉料理やパスタなど約7品を。アルコールメニューもそろい、昼とはまた違った落ち着いた雰囲気が漂います。 そして、「cafe＆dining ヒナタ」では、不定期で音楽イベントも開催しています。詳しくはInstagramをチェックしてみて。

コーヒーと音楽、おいしい料理とともに、ヒナタらしい温かな時間が流れる場所。ぜひ訪れてみてください。