
鹿児島市中心街からアクセスしやすい伊敷エリア。国道3号沿いの下伊敷1丁目、玉里自動車学校の近くにある「旬感 杏と椛(あんずともみじ)」は、2023年5月にオープンした和食料理店です。鹿児島の旬食材が彩る割烹(かっぽう)料理を気軽に楽しめると、地域の人々を中心に親しまれています。


のれんをくぐると、店主の小村さん夫妻が温かく迎えてくれます。料理人の一法さんは、指宿の老舗温泉旅館で腕を磨き、和食一筋20年以上。美しい盛り付けと素材の持ち味を生かした繊細な味付けで、訪れる人を目と舌で楽しませます。旅館で培ったおもてなしの心も大切に、気取らず心地よく過ごせる雰囲気も魅力です。
選べるメインと季節の小鉢、手頃な平日限定ランチ「昼膳」

この日いただいたのは、月~金曜の平日限定で楽しめるランチ「昼膳」。選べるメイン料理に、季節替わりの小鉢が約7品付いて1,500円と手頃です。メインは、日替わりに加え、ニンニク不使用の「桜島どり塩唐揚げ」、麦みそ仕立ての「黒豚ロース田舎味噌漬け」、ゴマが香る「鮭南部焼き」、「海鮮ごまだれ丼」、数量限定の「旬菜と黒豚せいろ蒸し」の全6種類から選べます。その日の気分で、魚料理も肉料理も楽しめるのがうれしいポイントです。


日替わりメインには、日置市の名物「月日貝の天ぷら」がお目見え。肉厚で弾力があり、かむほどにじゅわっと濃厚なうまみと甘みがあふれます。店主のきまぐれ小鉢も、冬瓜の水晶煮や新生姜の佃煮、たけのこ芋の煮付け、旬の刺し身など、季節ならではの品々です。


「たけのこ芋」は、別名「京いも」とも呼ばれ、秋から冬が旬の野菜。里芋のような見た目ながら、ホクホクとした食感で、口の中でほろりとほどけます。また、この日の刺し身は、鹿児島では「秋太郎」と呼ばれるバショウカジキ。旬を映した一皿一皿に、新しい食と出会う楽しさも詰まっています。
鹿児島県産にこだわったお米は、ふっくらつややか。おかずのおいしさが、ごはんをより一層引き立てます。


土・日曜、祝日のランチは予約制で、会席コースのみの提供です。定番の「月替わり会席」は8品4,400円~をはじめ、予算や用途に合わせて対応してくれます。また、「お子様ランチ」1,500円だけでなく、「お食い初め膳」3,300円もあり、家族連れも個室の座敷でゆっくり食事を楽しめますよ。
季節の一品料理で晩酌。寒い季節はだし香るおでんを



夜には、季節ごとに変わる一品料理が常時20種類。お酒も充実しています。寒い季節には、湯気の立つおでんが恋しくなりますよね。
枕崎産のかつおが香るおでんのだしは、一口すすると、優しい味わいが体の芯までしみわたります。具材は、ちくわや大根、しらたき、厚揚げ、餅きん、ウインナー、黒豚なんこつ、玉子の定番8種類。単品(150円~)でも楽しめますが、迷ったら、全種類が楽しめる「おでん盛り合わせ」(1,350円)がお勧めです。

おでんのメニューは、店主の娘の手書き。愛らしい文字と添えられたメッセージに思わずほっこり。家族やお店の温もりが感じられ、心を和ませてくれます。
普段のランチから大切な人との特別な食事まで、さまざまなシーンに寄り添ってくれる「旬感 杏と椛」。伊敷エリアに出かけて、旬の味とおもてなしに心癒やされてみては。
旬感 杏と椛(あんずともみじ)
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市下伊敷1-4-5
- 電話番号
- 099-294-9483
- 営業時間
-
11:30~L.O.14:00(土・日曜、祝日のランチは会席のみで予約制)
17:30~L.O.21:30(入店は20時まで) - 定休日
- 不定休
- 可能な支払い方法
- 現金、クレジットカード、電子マネー(PayPay、Payどん)
- 駐車場
- 有
- @anzu_to_momiji