用と美を兼ねた「紅葉窯」の煌めく器

用と美を兼ねた「紅葉窯」の煌めく器
LIFE
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霧島神宮駅から車で7分の場所にある窯元「紅葉窯」。看板を目印に、細い林道を抜けると自宅と工房が見えてきます。大きな紅葉の木があり四季を感じることができる自然豊かなこの場所で、須藤さんご夫婦は窯を開きました。

自宅の一角を開放したギャラリースペースには「紅葉窯」の代名詞ともいえる、黒色に碧(あお)の煌めきが美しい器が並んでいます。器によっては、碧が強いもの、黒が強いものとさまざま。光によってその碧の表情が変わり、水を入れることでより美しく煌めく姿は、とても幻想的。

「窯変」でうまれる美しい風合いと色合い

「紅葉窯」の器は、窯の中の火によって焼き上がりの色が変わる〝窯変〟(ようへん)によってうまれる器です。窯に詰める場所、火の当たり具合で焼き上がりの色合いと風合いが変わります。粘土や釉薬に含まれる金属成分が反応するように、窯焚きの酸素量を少なくして焼く技法〝還元焼成〟で約20時間。その間は窯から目が離せず、炎の状態に目を配り、特に後半は気の抜けない時間です。それでも納得のいく色や風合いになるのは、1回の窯焚きで3割程度だといいます。

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鹿児島だけでなく県外からもお客さんが訪れる「紅葉窯」の器の魅力は、高温で焼き締まり丈夫な上、手に取ってみると思いのほか軽量であること。美しさだけでなく、日々使う人を思い作られています。

また黒という色は料理の彩を引き立て、イタリアンや和食、和菓や洋菓子など、どんなジャンルもスタイリッシュな装いにしてくれます。そのためプロの料理人の愛用者も多く、最近では料理好きの若い人からの反響も増えてきています。

釉薬の特徴を引き出し作る「紅葉窯」の器

鹿児島の桜島の火山灰が堆積し風化した〝シラス〟を用いた釉薬で作る器「桜島釉」。この釉薬の特性で、使うほどにより深い色合いに育っていきます。表面は手にしっくりと馴染むザラっとした質感。開口部の縁は口当たりの良さも考えられ、滑らかな質感でデザインされています。

▲桜島釉の茶碗
▲桜島釉の湯のみ
▲イベント うつわマーケットで並んだ「いっちん」

粘土と水を混ぜ合わせ液体状にしたもの〝泥漿〟(でいしょう)で、やわらかな模様を描く器「いっちん」。釉薬だけで色付けがされた繊細で華やかなデザインの器です。赤やピンクのワンポイントが可愛いらしい、その場を優雅な雰囲気にしてくれます。

「紅葉窯」の器、取扱店

「紅葉窯」の器の煌めきや、手触り重さなどに、実際にふれてみてください。
ギャラリーは留守にすることもあるため、事前の連絡をお勧めします。霧島の山の奥、空気が澄んで穏やかな場所に、素敵な器を見にぜひおでかけしてみて。

SHIROYAMA HOTEL kagoshima内「逸品館」
住所:鹿児島県鹿児島市新照院町41番1号
営業時間:(平日)7:00~11:00/16:00~22:00
(土日祝)7:00~11:00/14:00~22:00

霧島国際ホテル内「湯けむりマルシェ」
住所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂3930番地12 霧島国際ホテル1F
電話番号:0995-78-2621
営業時間:7:00~11:00 14:00~22:00

きりん商店
住所:霧島市牧園町宿窪田1424
電話番号:0995-73-3204
営業時間:10:00~17:00
定休日:火、水、木曜

INFORMATION

紅葉窯

住所
鹿児島県霧島市霧島永水4086-15
電話番号
0995-57-3207
営業時間、定休日
不定
可能な支払い方法
現金・クレジットカード・電子マネー
駐車場
Instagram
@kouyougama
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。
内容は2024年04月時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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