■INDEX■
■“小学生防災士に聞く”防災・減災アクション
1.〝非常持ち出し品を準備
2.家に備えておく非常食
3.避難場所・避難経路を確認
■「リビング防災・減災検定」に挑戦しよう!
■協賛社紹介
“小学生防災士に聞く”
防災・減災アクション
※この記事はリビングかごしま2026年8月29日号の特集を再編したものです。
災害に備え、家族で防災力を高めよう!
7月28日に起きた令和8年熊本地震。最大震度7を観測し、甚大な被害をもたらしました。
「地震のニュースを見ていると、すぐに救助に行けない場所もあります。自分たちの身は自分たちで守れるように、防災力がとても大切なんだと感じました」と話すのは、鹿児島市の池田小学校6年生・今西奏大さん。地震の知識を深めたいと思い、小学4年生の時に防災士の資格を取りました。
今回は、今西さんが実際に災害の備えとして家族で取り組んでいることを教えてもらいました。
1.非常持ち出し品を準備
地震や津波、台風や豪雨などの災害時、避難する際にすぐに持ち出せるよう事前にまとめておく非常持ち出し品。両手が使えるリュック型がお勧めです。すぐに持ち出せるよう、玄関周辺に準備します。

これ以外に非常食や、車には簡易トイレなども常備しています。
非常持ち出し品の一例
□飲料水(500ml×2本程度)
□非常食
□モバイルバッテリー
□懐中電灯
□マスク、除菌シート
□携帯トイレ
□救急セット(ばんそうこう、常備薬)
□現金(小銭も)
□防寒具
□家族の連絡先メモ
□雨具
□簡易ブランケット、カイロ
□笛(助けを呼ぶため)

非常持ち出し品は準備するだけでなく、使ってみることも大切です。
今西さんは、実際に準備した防災リュックを持ってみて「思っていたより重かった」と話します。
「雨具は実際に着てみると、着方が難しかったりサイズが大きかったりしました。懐中電灯も、1年に1回は点灯するかどうかをチェックします」
また、子どもでもすぐに使えるよう、防災リュック内のグッズはあらかじめ開封しておきます。「災害時は〝これは何だろう〟と考える余裕はないし、子どもでは開けづらいものもあります。開封して説明書だけを入れています」と母親の今西加奈さんは話します。


2.家に備えておく非常食
非常食とは、災害や緊急時に普段の食事ができなくなった場合に備えて保存しておく食べ物や飲み物のことです。例えば、地震や台風などで電気・ガス・水道が使えなくなったり、お店で食料が手に入らなくなったりしたときに役立ちます。長期間保存できるもの、調理が簡単または不要なもの、栄養を補給できるもの、持ち運びしやすいものが非常食として向いています。

非常食の一例
□アルファ化米(お湯や水で戻せるご飯)
□缶詰(サバ缶、ツナ缶、焼き鳥缶など)
□レトルト食品(カレーや丼もの)
□ビスケットやクラッカー、チョコレート
□乾パン □おにぎり
□栄養補助食品
□長期保存できる水

「非常食は一度食べてみてほしいです。実際に食べると、思ったより硬かったり、量が少なかったりすることがあります。好きな非常食を知っておくことも大切です」と今西さん。非常時や避難生活でも、食事は楽しみの一つです。気持ちを明るくする非常食を見つけましょう。

●家族で「非常食パーティー」をしよう!
今西さんファミリーは、年に1回「非常食パーティー」を開催しています。照明を消し、懐中電灯だけで過ごしながら、家族で非常食を食べます。「非常食の味を知るだけでなく、明かりがない中で食事をすると不自由だということも分かります。非常時は不安になると思うので、好きな食べ物を準備して家族みんなで乗り切れるようにしたいです」

非常食パーティーで今西さんが感じたこと
● 缶詰はおいしいし栄養価もあるけど、簡単に開けられるものがよい
● スプーンが付いた非常食は袋が大きく荷物がかさばるため、スプーンの数や持ち方を工夫すれば、コンパクトにまとめられそう
● カレーは香りもあって食欲が湧く一食。しかし懐中電灯の明かりだけだと、お湯をこぼしてしまってご飯がきれいに戻らず、硬い部分が残ってしまった
3.避難場所・避難経路を確認
避難が必要になった時に慌てないためにも、自宅や学校、職場周辺の避難場所と避難経路を事前に確認しておきましょう。家族と集合場所や連絡方法を話し合っておくことも、大切な備えの一つです。

避難場所を知っていても、そこまで安全に行けるとは限りません。今西さんは実際に親子で避難場所まで歩いて、危険箇所を確認。「〝この道はブロック塀があるから通れなくなるかもしれない〟〝海抜が低いから水害の恐れがある〟〝ここは電線が多いから切れたら危ないね〟など、危険な場所が見えてきますよ」。避難経路の危険も知っておくことが大切です。

日常の延長で
防災・減災アクション
今西さんは、家族みんなが防災・減災の備えに前向きになれるよう、「日常の
延長で取り組んでほしい」と話します。
「普段の生活の中でも、おやつに非常食を食べたり、避難経路を散歩したり、近所の人にあいさつをして自分を知ってもらったりしています。楽しみながらみんなで防災・減災アクションに取り組んでほしいです」
〝気付き〟を家族で共有しよう
リビング防災・減災プロジェクト監修
鹿児島大学教育学部
教授
黒光 貴峰さん
災害への備えは、「持っている」「知っている」だけで終わらせず、実際に使ってみる、食べてみる、歩いてみることが大切です。実際にやってみることで、重さや使いにくさ、避難経路の危険など、初めて気付くことがあります。家族でその気付きを共有し、「わが家ならどうする?」と話し合いながら、小さな防災・減災アクションを日々の暮らしに取り入れていきましょう。
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