【読書の秋の本屋めぐり】#3/約5000冊が並ぶ秘密基地のような本屋さん「古書リゼット」

【読書の秋の本屋めぐり】#3/約5000冊が並ぶ秘密基地のような本屋さん「古書リゼット」
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名山町の電車通りに面した一角にある「レトロフトチトセ」。その1階に店を構える「古書リゼット」は、約5000冊を所蔵する本屋さん。代表の安井一之さんは、「なるべく買いやすい感覚の本を置いています」と話します。インターネットのフリマサイトが普及し、古本の仕入れがむずかしい時代ながら、「引っ越しや、実家の整理などで出た大量の本をどうにかしたい、というお話をいただき、段ボールが数十箱になるほどの本を仕入れることもあるんですよ」と、〝古書店冥利に尽きる〟と言わんばかりの表情です。

「本に囲まれる幸せを感じてほしい」

「レトロフトチトセ」は古いビルをリノベーションし、感度の高い複数の店舗が集合した情報交換の集会所(フォーラム)のような空間。古本屋をはじめ、喫茶店、フラワーショップ、イタリアン、スイーツ店、デザインオフィス、ミャンマー手工芸品店、刺繍アトリエ、おみくじ処、さらに2階にギャラリー、屋上には庭園もあるなど不思議が詰まったカオスな複合施設です。

そんな空間の地下には、こもれる読書スペースもあります。安井さんの「本に囲まれる幸せを感じてほしい」という思いを形にした居場所です。

「ここに開いてから13年目に入ります。頑張らないでぼちぼちやります」と安井さん。「日本の古書店」でネット検索でき、しかも評価の高い「古書リゼット」。ぜひ、足を運んでみては。

おまけの情報

今回の「秋の本屋めぐり」で紹介した「ブックスパーチ」「ブックスセルヴァ」「古書リゼット」の3店舗と、センテラス天文館4階の「天文館図書館」、マルヤガーデンズ6階の「ジュンク堂書店」、照国町の「かごしま近代文学館・メルヘン館」をめぐる、本に親しむイベントが春に開催されています。次回の実施については、各店舗・施設のSNSなどをチェックしてみて。

INFORMATION

古書リゼット

住所
レトロフトブックパサージュ:鹿児島市名山町2-1
※本店:鹿児島市谷山中央7-45-17
電話番号
090-7982-4380
営業時間
11:00~おおよそ16:30(場合により17:30)
定休日
月曜、第2・4日曜

あちこち編集者

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リビングライター。樹齢25年の古株。いつかは花が咲くんじゃないかと思い込み、あちこち情報を集める日々。

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