霧島市隼人町の日当山温泉。薩摩の偉人・西郷隆盛が愛した湯としても知られ、古くから温泉地として栄えてきました。昔ながらの公衆浴場のほか、家族湯も多く、さまざまな種類の温泉施設があります。
2024年5月に開業した「家族湯一番えにし」。昭和46年に先代が創業した公衆浴場「岡元温泉」を全面改装。オーナーの岡元健二さんが〝家族で共に湯に入り、語り合うことが至福のひととき〟という先代の思いを引き継ぎ、同じ場所で2室だけの安らぎの家族湯を始めました。
アートを楽しみながら浸る美肌の湯、2つの特別な部屋を紹介
和室一間の部屋と、こんこんと湧き出る自家源泉の内湯と露天風呂は、日本神話をテーマした世界観が広がります。「イザナギの部屋」は、日本神話において、日本の国や神々を生んだとされる男神・イザナギノミコトがモチーフ。男性らしいスタイリッシュでモダンな雰囲気のデザインとなっています。
もう一つの部屋のモチーフは、イザナギノミコトと結婚し、共に国生みと神生みを行った女神・イザナミノミコトです。「イザナミの部屋」は、寝湯が付いた幻想的な内風呂がある柔らかい雰囲気の空間です。
「2つの部屋名のイザナギとイザナミは縁結びや開運の神様。縁起の良い温泉に親しんでほしい」と岡元さんは話します。
泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、無色透明。化粧水のような柔らかさが特徴で美肌の湯です。肌なじみの良いお湯に癒やされます。
どちらの部屋も脱衣所と内湯、露天風呂はバリアフリーなので、家族三世代での利用もお勧めです。バスタオルやシャンプー類も無料で貸し出しているので手ぶらでOKです。広々とした部屋は、最大6人まで利用できます。
また、それぞれの部屋のお風呂には、アートな見どころも。鹿児島出身の作家による壁画が飾られています。「イザナギの部屋」には、イラストレーター・上坂元均さんの作品。霧島での坂本龍馬の逸話をイメージして作られました。
「イザナミの部屋」の壁画を担当したのは、アーティストの篠崎理一郎さん。日当山の歴史やつながりを感じる細密画を手がけています。
アート作品と温泉、どちらも楽しめる家族湯はここならではです。
湯上りはもちろん、温泉のおともにも「番台茶屋」のドリンク
受付には「番台茶屋」を併設。霧島茶や日当山温泉水を使った「わらび餅ドリンク」600円を楽しめます。小さくカットされたわらび餅が入っていて、ストローで飲めるほど、やわらかくなめらかで、とろけるような食感。ツルンとのど越しが良く、湯上がりにもぴったりです。抹茶ミルク、珈琲ミルク、いちごミルクのほかに、季節限定が登場します。秋シーズンは、お芋のモンブランがありましたよ。
テイクアウトはもちろん、家族湯の部屋から注文もできるので、ぜひ利用してみて。
部屋の予約は、電話予約と前日23時までネット予約も受け付けています。霧島方面へのお出かけの際には、事前に予約をしておくことをお勧めします。
家族湯一番えにし
- 住所
- 鹿児島県霧島市隼人町姫城2547
- 電話番号
- 0995-42-0339
- 営業時間
- 10:30〜23:30
- 定休日
- 第4月曜
- 料金
-
月~金曜:60分 2,700円、90分 3,800円
土・日曜、祝日:60分 3,600円、90分 5,000円
※1部屋最大6人。追加は1人につき500円
- 可能な支払い方法
- 現金、クレジットカード、QRコード決済
- 駐車場
- 有
- @kazokuyu.ichiban.enishi