鹿児島の旬を、温かな日本料理で堪能できる日本料理屋「四季折々 ゆのはな」

鹿児島の旬を、温かな日本料理で堪能できる日本料理屋「四季折々 ゆのはな」
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#⽇置市
#特別な時間 #鹿児島の魚 #和食 #鹿児島特産品

鹿児島中央駅から電車で約25分、湯之元駅は地元や温泉好きの人々から長年愛される湯之元温泉郷の玄関口です。この湯之元駅から徒歩8分の場所に、ひっそりと佇む日本料理屋「四季折々 ゆのはな」があります。

玄関を開けると、女将が笑顔で迎えてくれます。靴を脱いで店内に上がり、奥に進むと、テーブル席とカウンター席がある落ち着いた空間。ここでは、日置市の特産品と鹿児島の旬の食材を使った日本料理をコースで味わうことができます。

「ゆのはな」の料理には、「出来立ての美味しさを感じてもらいたい」という板前の深川さんの思いが込められています。その料理を提供し食材の説明など、おもてなしをするのが女将の直美さん。夫婦で営み、温かな雰囲気を感じられるお店です。

四季の移ろいを味わえる懐石料理

メニューは昼と夜の懐石のみで、献立は2週間ごとに変わります。提供されるまでの期待や、料理を食べたときの驚きを感じてもらえるように、献立は出てくるまでのお楽しみです。

秋の終わりを感じる頃、昼の懐石「懐石 華小町」

11月初旬で肌寒さを感じるこの日は、秋の味覚が楽しめる昼の懐石「懐石 華小町」をいただきました。
昼の懐石「懐石 華小町」は、先付、前菜盛合せ、煮物椀、造里、替鉢、御飯、留椀、香の物、甘味が順に提供されます。(※献立の表記はお店に準じて表記しています)

・先付:木の子茶碗蒸し

先付の「木の子茶碗蒸し」は、出汁に鹿児島県北薩摩地方で飼育されている銘柄鶏の薩摩赤鶏を使っています。具材は数種類のきのこと、薩摩赤鶏の大きくて柔らかなお肉で、澄んだ上品な味わい。

・前菜盛合せ:美しく盛り付けられた9品

弁当箱に入ってきたのは前菜盛合せは、開けた瞬間に思わず笑みがこぼれるほどです。
左上から蓮根金平、大根とゴボウ信田巻、銀杏煎餅、南瓜チーズ、里芋とナンコツノフライ、オクラ土佐まぶし、紅海老日置オリーブ焼き、ヤリイカの松前漬け、人参オレンジ漬けと美しく9品が盛り付けられています。


「大根とゴボウ信田巻」は、薄く千切りにした大根とゴボウが、出汁の染みた揚げに包まれ、口の中で旨みが溢れます。「紅海老日置オリーブ焼き」は、鹿児島県産の紅海老を、地元日置でオリーブオイルを作る「鹿児島オリーブ」のオリーブハーブソルトで焼いた、香りの良い一品です。

・煮物椀:月日貝薄葛仕立て

煮物椀の「月日貝薄葛仕立て」は、蓋を開けた瞬間にふわりと良い香りが広がります。鹿児島を代表する秋の味覚である月日貝は、貝柱がぷりぷりと弾力があり、ヒモは旨みと食感が楽しめる二枚貝。その月日貝の出汁がたっぷりの葛に、水菜とニンジンのシャキシャキした野菜が絡みます。アクセントに柚子胡椒が使われ、爽やかな辛さをほんのりと感じる一品です。

・造里(つくり):鹿児島の旬の魚介3種

造里は、日置市で漁獲されるバショウカジキ「秋太郎」と、養殖日本一の鹿児島の「カンパチ」、薩摩甘海老ともいわれる「タカエビ」の3種。
秋の訪れを告げる魚として親しまれる「秋太郎」の背トロは、筋がなく脂のキメも細かい口の中で溶けるおいしさ。「タカエビ」は、プリプリの食感で頭のミソも濃厚。鹿児島の豊かな海の恵みが存分に味わえます。

・替鉢(かわりばち):秋刀魚奉書揚げ

替鉢の「秋刀魚奉書揚げ」は、秋刀魚と地元で生産される万願寺唐辛子、長芋を春巻きの皮で巻いて揚げたもの。噛んだ瞬間、皮がパリッとし、秋刀魚の脂がジュワっと滴ります。万願寺唐辛子と長芋の食感も楽しめます。薬味の梅肉とも抜群の相性で、おろしポン酢はさっぱりといただくこともできます。食材が絶妙に調和し生みだされる、旨みの濃い秋の味わいでした。

・御飯:白米(季節の炊き込みご飯/500円)

御飯は羽釜で炊いた白米です。
プラス500円で変更できる「季節の炊き込みご飯」も人気。このときは「蕪(かぶ)と釜揚げちりめん」の炊き込みご飯をいただきました。ちりめんと蕪の葉の佃煮を、炊きあがったご飯に混ぜていただきます。蕪からとれた上品な出汁と優しい風味。

海老で出汁をとった赤出しの留椀(とめわん)と、糠漬け(ぬかづけ)の香の物を一緒にいただくと、ホッと安堵する味わいです。羽釜に残ったご飯は、持ち帰り用に包んでくれます。

・甘味:からいもねったぼ

煎茶と一緒に最後に運ばれてきたのは、甘味の「からいもねったぼ」。芋とお餅を熱湯で練って作る鹿児島の郷土料理です。

すべての料理が終わったときに献立が渡されます。この献立を見ながら今日食べた料理を振り返るのも楽しい時間です。

夜の懐石「懐石 彩香(さいか)」は、昼の懐石よりも品数が豊富で、造里がそれぞれ三皿、肉や魚介の焼物、御飯は季節の炊き込みご飯、シャーベットなどの口直しと、より食事を楽しめる懐石となっています。
焼酎と日本酒も揃っているため、懐石と一緒にお酒を楽しみたい人にもお勧めです。

お子さまメニューも、「お子様膳」(1,650円)、天ぷらうどん(990円)、天丼(990円)があります。お待たせすることもあるため、事前の予約をお勧めします。
お弁当やオードブルもあり、お正月のおせちは毎年完売するほど人気。おせちの準備のため、12月24日頃から店舗営業が休みとなります。お弁当やオードブルの予約や、年内の営業日については、Instagramの投稿を確認してみてください。

鹿児島の食材と旬のものがふんだんに楽しめる「ゆのはな」。夜は完全予約制で、昼も予約をお勧めしています。
湯之元温泉郷の日帰り温泉を楽しんで、美味しい料理を堪能するひとときもいいものですね。ぜひ、鹿児島の恵みを味わいに、おでかけしてみてください。

INFORMATION

四季折々 ゆのはな

住所
鹿児島県日置市東市来町湯田3073−7
電話番号
099-246-6366
※ネット予約あり
営業時間
(昼)11:30~14:00
(夜)18:30~21:00 ※要予約
定休日
毎週日曜・第2、第4月曜
※年末のお休みなど、Instagramを要確認
可能な支払い方法
現金・クレジットカード・電子マネー
駐車場
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。
内容は2024年11月時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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