志布志麓にある古民家カフェ「ウラカフェ」

▲庭も広々。大きな桜の木もあります

▲入り口向かいの場所が駐車場です

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鹿児島県志布志市にある〝志布志麓〟は、かつて薩摩藩の武士たちが住んでいた武家屋敷の町並みが残る地区です。周辺には立派な石垣や古民家が点在し、豊かな自然や港町としての風情も魅力。また、各所には豊富な湧水も見られます。そんな情緒ある町並みの一画に、訪れる人を魅了する「ウラカフェ」があります。

鹿児島市内や宮崎方面からも足を運ぶファンが多い注目のカフェ。取材で訪れた日もほぼ満席状態。あちらこちらで、食事とおしゃべりを楽しむ様子が見られました。

季節の味も楽しめる、地元の食材をふんだんに使った土鍋ご飯ランチ

いちばん人気は、季節の味も楽しめるこだわりの「土鍋ご飯」。ずらりと並んだ多彩なおかずに、注文してから炊く土鍋ご飯、志布志産のアオサ汁、ドリンクも付いたボリュームたっぷりのランチです。
土鍋ご飯は、「もろこしバター」「トマトとチーズ」「海鮮パエリア風」など定番から季節の味までいろいろあり、全10種類ほどから選べます。中でも人気ナンバーワンは、志布志産のシラスを使った「しらすと大葉の土鍋ご飯」。

丁寧に炊き上げられたご飯には、シラスがたっぷり。そして、刻んだ大葉と大粒の梅干しがトッピングされています。梅干しは、料理長の小林みつるさんが手作りする自家製です。「この梅干を入れるのと、入れないのとでは味が全然違うんですよ」と小林さん。全部をしっかり混ぜていただいたお味が、絶品！ふっくらのご飯にシラスの食感も良く、梅の塩味もまろやか。添えられた野菜やおかずとの相性もバッチリでした。

「おかずは、その時期に手に入る食材を使うのでメニューは随時変わります。天ぷらは変わり種で作るようにしてるんですよ」と朗らかな笑顔で話してくれました。この日の天ぷらには、トマトや大根がサクッと揚がってました。手作りのリンゴ酢で作る自家製ピクルスも程よい甘みがあり、こちらも美味。小林さんは以前、病院で給食を作っていたとのことで、献立は野菜もたっぷりのヘルシーな仕上がりです。

土鍋ご飯といえば、お楽しみが〝お焦げ〟。もちろん香ばしいお焦げも！

◆ヘルシーでフルーティー。優しさ溢れるドリンク

ランチはドリンク付きです。ドリンクはコーヒーや紅茶、フルーツジュースの他に、フレーバーティーも注文できます(＋110円)。フレーバーティーは、果実の美味しさがギュッと詰まったドライフルーツティー「ティート」(tea EAT)を取り扱っています。サイコロ状のドライフルーツは全て食べられます。芳醇(ほうじゅん)な香りと味わいが広がり、満足感もさらにアップ！飲み頃は砂時計が教えてくれますよ。

店内では、自由に飲めるフルーツを入れたウォーターも用意しています。フルーツは毎日取り換えるため、取り出したフルーツを使って、おいしい「ピール」も作っています。ぜひ自宅で紅茶に入れて味わって欲しい一品です。

◆オープン当初から不動の人気。ウラカフェ名物「うら雪」

ウラカフェは2018年オープン。オープン当初からの不動の人気を誇るメニューが、ミルクを凍らせた氷から作る、フワフワの雪氷「うら雪」です。
きなこ・新茶・ちょこの3種類で各880円（ハーフは660円）。「新茶」は、志布志産のお茶をぜいたくに使っています。

◆手作りのシフォンケーキやスコーンもお勧め

手作りスイーツは、フレッシュなベリーといただくシフォンケーキや、全粒粉を使ったスコーンもお勧めです。ナッツ類がたっぷり入ったスコーンは、ザクっとした食感も楽しく食べ応えがあります。
その他にも、志布志産の煎茶と自家製お漬物付きの「ぜんざい」も人気です。

築100年以上経てもなお美しい家屋。ゆったりとした時の流れを感じて

建物は大正末期から昭和初期に建てられたもので、築100年以上経っていますがリノベーションなどは行っていないそう。玄関の右奥には洋室もあります。
和室も洋室も当時のままで、窓ガラスや欄間もとてもきれいな状態。差し込む光も柔らかで、何とも穏やかな雰囲気に包まれています。

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庭には季節の花々が咲き誇り、古民家特有の温もりある空間。歴史と現代の調和も感じられる特別な時間を過ごせます。

入り口や室内には、着物を使った華やかなディスプレイも。実は「ウラカフェ」のオーナーは美容室を営んでいます。帯はお客様からいただいたもので〝しまっておくよりも、お客様の目を楽しませよう〟と飾ったものだそう。
艶やかな柄の着物のディスプレイは、着付けを学んでいるスタッフの、遊び心あふれるコーナー。晴れやかな着物への意識も高まります。

「ウラカフェ」の人気の秘密は、おいしい料理と築100年以上の古民家が織りなす、ノスタルジックで心安らぐひとときにありました。観光スポットも近くにあるので、小旅行気分で出かけてみて。