鹿児島市内から車で約20分、大峯緑地の目の前にあるのが「自家焙煎珈琲 ぼちぼち」です。
ガラス戸が特徴の和風建築の中に入ると、広々とした空間が。木がふんだんに使われた店内からは、緑地の木々を眺めることができます。窓は南に面し温かな陽の光が差し、店内に壁に掛けられた時計からのカチコチと刻む音が、静かに流れる時間の経過を感じられます。 席はカウンターとテーブルがあり、本を読む人や、友人や家族と会話を楽しむ人、外の景色を眺めながらコーヒーを味わう人、それぞれがゆったりとした時間を過ごしていました。
「ぼちぼち」は、米盛さんが2009年にオープンしたお店です。カウンターの向こうには、器が好きな米盛さんがこれまでに集めてきたカップやソーサーが美しく並べられています。お店を開く前から、島根や鳥取をはじめとする窯元や陶芸家を訪れ、器を買い集めていました。
そのため、「ぼちぼち」で提供されるコーヒーや軽食には、職人の手仕事による民藝の器が使われています。〝実用性の中の美しさ〟として知られる民藝。そのさまざまな地域の民藝の器を実際に手に取り、使用できることも「ぼちぼち」の魅力のひとつです。
自家焙煎のコーヒーと一緒に楽しむ、スイーツやトーストメニュー
「ぼちぼち」では、自家焙煎のコーヒーとスイーツ、トーストメニューが楽しめます。コーヒーは、酸味を抑えたオリジナルブレンドをはじめ、エチオピア、ブラジル、マンデリンなどの原産地ごとのストレートコーヒーも味わえます。また、「秋の夜」というアイスカフェオレや、アイスクリームを乗せた「秋の月」など、ユニークな名前のメニューも。
今回は、自家焙煎のコーヒーと一緒に楽しめるおすすめのスイーツやセットメニューを紹介します。
◆黒蜜と寒天の優しい甘さが魅力、小豆餡の食感も楽しめる「あんみつ(和み)」
人気スイーツの「あんみつ」は、寒天と珈琲ゼリーの2種類があります。今回は寒天を使った「あんみつ(和み)」をいただきました。
メープルシロップのほのかな甘みを感じる寒天と、豆がしっかりと感じられる小豆餡、抹茶アイス、黒豆、栗の渋皮煮に黒蜜がかかった「あんみつ(和み)」。
一つひとつの素材が持つ甘みを、一緒に食べることでより深い味わいが楽しめます。素朴な甘さと滑らかな口あたりの「あんみつ」は、暑い夏はもちろん、秋や冬の温かい部屋でホットコーヒーと一緒に食べるのも、また格別です。
◆軽食にぴったりのトーストとセットメニュー/「ホットサンド」と「 西別府セット」
トーストメニューには、厚切りパンにバターとジャムを添えた「白」、京都の老舗 原了郭の黒七味を使ったチーズトーストの「黒」、はちみつシナモンなど、バリエーション豊か。ホットサンドは、たまごサラダかゴボウサラダの2種類から選べ、今回は「ホットサンド(ゴボウ)」を、「西別府セット」でいただきました。
西別府セットは、お好みのトーストにプラス800円で、飲み物、サラダ、アイスが付いてきます。
「ホットサンド(ごぼう)」は、ごま食パンでゴボウサラダと山くらげを挟んだ、食感のいいホットサンドです。食パンの耳は、キャラメルソースでいただきます。
このときのサラダは、葉物野菜、トマト、マスカット、黒豆でした。軽食の後の、コーヒーと一緒に楽しむ、アイスも格別なセットです。
「ホットサンド(たまご)」は、たまごサラダ、厚切りハム、チーズ、ハニーマスタードを黒糖パンのホットサンドです。 その他のセットには、飲み物とサラダの「大峯グリーンセット」と、飲み物とアイスの「大峯セット」もあります。
夏はお冷、冬は白湯と、店内のサービスからも季節の移ろいを感じられる「ぼちぼち」。テーブルや椅子も、それぞれの個性があり、今日はどこで過ごそうかと考える楽しさもあります。ゆったりとした時間を過ごしたいときにぴったりのお店です。ぜひ、おでかけしてみて。
自家焙煎珈琲 ぼちぼち
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市西別府町2794−80
- 電話番号
- 099-802-2229
- 営業時間
- 11:00~16:00
- 定休日
- 不定休 ※Instagramでお知らせしています
- 可能な支払い方法
- 現金のみ
- 駐車場
- 有
- @bochi_bochi_kagoshima