人と本、人と人のつながりを大切にする新たな空間へと生まれ変わった「米永書店」
指宿市で90年以上の歴史を刻み、地元の人々に愛されてきた「米永書店」が、2024年8月20日に新たな姿で移転オープンしました。以前は指宿高校のそばだった同店。新店舗は、そこから車でわずか3分ほどの距離にあります。
スタイリッシュな外観と、約90坪(畳180枚分)の広々とした店内が特徴。さらに、移転を機に、「本を選ぶだけではなく、人が集い、新しい発見やつながりを生み出す場所」へとコンセプトをチェンジしました!地域とのつながりも育む新しい空間は、訪れる人々をワクワクさせる魅力に満ちています。
天井まで続く本棚。地域のニーズをとらえた選書に注目
「新店舗づくりのために、九州県内の図書館や書店、文具店をいろいろ見て回りました」と話してくれたのは、米永書店3代目の米永貞嗣さん。天井まで続く大きな本棚には、テーマや地域性を考慮した、セレクト本が並んでいます。特に児童書には力を入れ、作家にもこだわり、飛び出す仕掛けの絵本や図鑑なども多く取り揃えています。インスタグラムでは、お勧めの絵本も日々紹介中です。
書店の周辺には、子育て世代の若い人々が多いことから、家づくりや料理関係の本を。また、介護やうつなどの、心とからだに関する本も充実させています。
「新店舗になって、親子連れや、お孫さんへのプレゼント選びにと来店される方が多くなりました」と米永さん。インスタグラムを見て、鹿児島市から来店する人もいらっしゃいます。欲しい本やわからないことは、気軽にスタッフに聞けるオープンな雰囲気も素敵です。
◆スタッフ手書きのPOPに込められた温かな思い
お勧めの一冊の横に添えられた、スタッフによる手書き&イラスト入りPOPが秀逸です。丁寧なコメントから、スタッフの本への愛情も伝わってきます。
散りばめられたPOPのおかげもあり、店内を歩くだけで、次々と新しい本に出会えますよ!
地元の交流拠点として楽しめる場も。新たな出会いや人がつながる場『Book apart こばこ』とコワーキングスペース『knot』
新店舗には、地域コミュニティの核となるような仕掛けが満載です。
◆シェア型本棚『Book apart こばこ』
店内には、地元在住のアーティストやショップ、企業が、45cm×34cm×28cmサイズの〝ひと棚〟を借りて、作品や商品を紹介・販売できる「Book apart こばこ」のコーナーも設置されています。棚主になると、月に1度、書店内で無料でワークショップも実施できます。
ジャンルもさまざまな棚主の世界感を楽しめる「Book apart こばこ」。これまでに開催されたワークショップも好評で、新しい出会いやつながりが生まれる場となっています。「Book apart こばこ」の利用方法・料金など詳細はこちらから。
◆コワーキングスペース『knot』(ノット)
米永書店の近隣には指宿市役所や学校、病院などがあり、地元の人々も利用しやすい立地。店内奥には、ドリンクやコピー機が完備されたコワーキングスペース「knot」(ノット)が用意されています。
「knot」という名前には〝結び目〟という意味があり、ここを訪れる人々が新たな絆を結び、思わぬつながりやアイデアを育む場であってほしいという想いが込められています。
Wi-Fiや電源、複合機などがそろい、一人での作業にも、グループでのミーティングにも最適な環境が整っています。静かな空間で集中して仕事や勉強をしたい方、リラックスした時間を過ごしたい方にぴったりの場所です。
「knot」の利用時間や利用料などについての詳細は、こちらから。
「米永書店」は地元企業向けの外商や、病院、美容室、高齢者宅への本の配達など、地域に密着したサービスを提供してきました。地元に根ざした歴史を大切にしつつ、新しいスタイルへと進化し、未来へと向かう同店。ワークショップや読書会なども随時開催しています。最新情報を公式インスタグラムでチェックして、ぜひ足を運んでみてください。
米永書店
- 住所
- 鹿児島県指宿市十町2358-1
- 電話番号
- 0993-22-3061
- 営業時間
-
月~土曜 8:30~19:00
日曜 10:30~17:00
祝日 8:30~17:00
※指宿市内は本や文具の注文・配達も行っています - 定休日
- 第2、第4日曜
- 可能な支払い方法
- 現金・クレジット・電子マネー
- 駐車場
- 有
- @yonenagasyoten