
霧島市国分駅から車で約10分の場所にある「いつつみ」は、朝7時から営業している朝ごはんとお弁当、惣菜のお店です。店内に入ると、朝のあいさつを交わしながら、世間話を楽しむアットホームな雰囲気。本が置いてあり、カウンターでは新聞を読みながら朝の時間を過ごす人もいます。


フードコーディネーターや野菜ソムリエの資格を持ち、長年調理の仕事に携わってきた店主の田中さんは、夢だった朝ごはん屋さんを2024年にオープンしました。
店名の「いつつみ」には、甘み、塩み、酸み、苦み、旨みの五つの味覚を表す「五味」と、「胃をやさしく包むご飯」という思いが込められています。
おかわりしたくなる!食べる楽しさを感じる朝ごはんとお弁当


「いつつみ」の魅力は、鹿児島の豊かな食材をふんだんに使った料理です。野菜は霧島の農家から、魚は霧島の鮮魚店からそれぞれ直接仕入れています。大豆や小麦は、農薬や化学肥料を使わず栽培している霧島の「マルマメン工房」のもの使用し、それを使って麦味噌や田楽味噌などを手作りしています。
また、調味料は厳選した無添加のものを。醤油は風味を生かすために、加熱用と生食用で使い分けるこだわりです。

◆朝の和食といったら、やっぱりご飯と豚汁!
朝ごはんは「つやつや羽釜ご飯セット」と「もちもち玄米ご飯セット」から選べます。米はさつま町の専業農家から直接仕入れ、羽釜で炊くことでふっくらつやつやに。噛むほどに甘みが広がり、粒ごとにしっかりとした食感が感じられます。
玄米は、にがりを加えて圧力鍋で炊き上げ、もちもちの食感です。甘みとほのかな塩みが感じられます。
汁には冬瓜やさつまいも、ごぼうなど、旬の野菜が約10種類と具だくさん。自家製麦味噌の豊かな風味と野菜の旨みが溶け合った、心温まる優しい味わいです。

◆食欲をそそる8種類の選べる小鉢

朝ごはんには、ご飯、霧島産の温泉卵、自家製味噌を使った豚汁、選べる小鉢、香の物がセットになっています。
選べる小鉢は8種類が用意され、その中から1種類を選ぶことができます。
この日の小鉢は、定番の北海道産雪たらこ、マルマメン工房の納豆、手作り豚みその3種に加え、桜島鶏レバーの黒糖生姜煮、有機ほうれん草の出汁浸し、真さばの竜田揚げ、里芋の茶大豆味噌がけ、バターチキンカレーの5種。どれも栄養バランスが考えられており、ご飯との相性が抜群で食欲をそそります。

金曜日限定のカレーセット(1,100円)も人気メニューのひとつです。選べる小鉢にサラダと自家製らっきょうが付き、カレーは月替わりで提供しています。
この日のメニューは「バターチキンカレー」。数種類のスパイスを使用し、程よい辛さとスパイシーな風味で、朝から元気が湧き出る味わいでした。
これまでは、サーモンとマイタケのカレー、茶大豆のカレー、ココナッツミルクカレー、牛すじと大根のカレーなどさまざまなカレーをしてきました。カレー好きな人は、金曜日にぜひチェックしてみてください。
朝と昼に並ぶお弁当と豊富な惣菜

「お弁当箱に料理を詰める瞬間は、栄養と愛情を一緒に盛り込んでいるようで、とても好きです」と話す田中さん。
「いつつみ」のお弁当は彩りはもちろんのこと、五味のバランスも考え、一つひとつ丁寧に作られています。朝と昼それぞれの時間帯でお弁当が並び、惣菜やおにぎり、豚汁もテイクアウトできます。
朝のお弁当は、「こむすび弁当」、「おむすび弁当」、「サバ弁当」の3種類。昼は「チキン南蛮弁当」、「からあげ弁当」、「よくばり弁当」などが並びます。




今回いただいたのは昼の弁当「旬のおサカナ弁当」です。
鹿児島産イシモチダイの春菊ジェノベーゼ風ソースや阿久根産真さばの竜田揚げといった2種類の魚を楽しめます。副菜には、有機ほうれん草の出汁浸しや紫水菜きのこ南蛮、小大豆もやしのナムルが添えられ、手作りの佃煮も入って満足感たっぷり。旬の食材が存分に味わえるお弁当は、五味が味わえ、体に優しいだけでなく、食べる楽しさを感じられます。

毎日でも食べたくなる「いつつみ」の朝ごはんとお弁当は、手軽に購入できる価格も魅力です。霧島連山へ向かう前に朝食を楽しんだり、テイクアウトでお弁当を持ち帰ったりしてみてはいかがでしょうか。ぜひ、おでかけしてみて。
いつつみ
- 住所
- 鹿児島県霧島市国分重久433-5
- 電話番号
- 0995-73-8549
- 営業時間
-
朝ごはん:7:00〜L.O.10:00
朝のお弁当:7:00 〜
昼のお弁当:11:00頃~14:00(売切れ次第終了)
※お惣菜は出来上がり次第随時販売 - 定休日
-
水曜、木曜日
※Instagramのカレンダーをチェックしてみて - 可能な支払い方法
- 現金・クレジットカード・電子マネー
- 駐車場
- 有
- @itsutsumi_53