幼馴染2人で営む、小さな焼き菓子店



鹿児島中央駅から車で約20分、紫原の住宅街にたたずむ「La Piccola(ラ・ピッコラ)」。小学校からの幼馴染である西村さんと戸田さんが2017年にオープンした、小さな焼き菓子店です。



空き家をリフォームしたお店は、畳を剥がす作業から2人で行い、水回り以外は全て自分たちの手で仕上げました。
西村さんがパティシエの道に進んだ理由は、モノづくりやデザインをすることが好きだったから。そのセンスはスイーツにとどまらず、店内の壁や床、ディスプレイされた雑貨や家具にも発揮されています。
店内で丁寧に焼き上げたスイーツを紹介!ギフトにもおすすめ

お店に入ると正面にあるショーケースには、約10種類のタルトやケーキ、焼き菓子が並びます。店内のスイーツは、すべて手作り。材料には、できる限り鹿児島産や九州産のものを使っています。
・旬のフルーツやこだわりの素材を使った、サクッと香ばしい絶品タルト

タルトは日によって3~4種類が並びます。今回は、期間限定の「いちごのタルト」をいただきました。タルト生地の上には、赤い宝石のように輝く鹿児島県産のイチゴがたっぷりと。カットすると美しい断面が現れ、思わず感嘆の声が漏れます。

しっかりと焼き上げられたタルト生地は、サクサクとした食感が魅力。みずみずしいイチゴの甘酸っぱさが口の中で広がります。イチゴのおいしさを引き立てるため、アーモンドクリームは甘さ控えめで香ばしい味わいです。

そのほか、この日並んでいたのは、ビターなチョコレートとマシュマロの甘さが絶妙な「スモアタルト」と、あんずの爽やかな甘さが際立つ「あんずのタルト」。どれも素材の持ち味をいかした、こだわりのタルトです。


・素材の味が際立つ個性豊かな焼き菓子たち
焼き菓子のラインアップも豊富です。この日は、定番のガトーショコラやクッキー、バニラシフォンケーキ、フィナンシェなど10種類以上が並んでいました。


店内でラッピングまで行い、パッケージのシールにはお店のロゴがプリントされています。その中で、リスのイラストが描かれたシールが貼られていたのが「くるみのガトー」です。
たっぷりのクルミが入った生地は、ガーナ産のホワイトチョコレートの優しい甘さがアクセントに。どこを食べてもザクザクとした食感と、口に入れた瞬間のクルミの香ばしさが楽しめます。

「バスクチーズケーキ」は幅広い層に人気のスイーツです。厳選した2種類のクリームチーズを合わせた、ねっとりとした滑らかな口当たりと、こんがり焼き上げた外側のほろ苦さが特徴。甘すぎないため、最後まで飽きることなく味わえます。
ショーケースの上には、クッキーの入った瓶が並んでいました。国産の小麦とバターを使ったクッキーが常に6種類ほど揃っています。

ハリネズミの形をした「ハリークッキー」や鹿児島産のレモンを使った「レモンサンドクッキー」、チョコレートのおいしさが詰まった「ショコラクッキー」など、どれもユニーク。見ているだけで笑みがこぼれるようなかわいらしさのあるクッキーは、自分へのご褒美やギフトにもぴったりです。

都内でそれぞれ働いていた2人が、地元に戻ってオープンした「La Piccola」。西村さんがタルトやケーキを、戸田さんがクッキーをメインに担当しています。
工房からは、和気あいあいとスイーツを作る、弾むような声が聞こえてきます。「2人で試行錯誤しながらスイーツをつくることが楽しい」と話す戸田さん。取材時も、息の合ったテンポの良い会話が印象的で、その場にいるだけでも自然と明るい気持ちになりました。
心を込めて作られる焼き菓子で、穏やかなひとときを過ごしてみてください。
La Piccola
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市紫原3-63-13
- 電話番号
- 050-3592-1738
- 営業時間
- 11:00~17:00
- 営業日
- 金・土曜
- 可能な支払い方法
- 現金のみ
- 駐車場
- 有(4台)
- @la_piccola_biscuiterie