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グルメ

町角にある「HAY」で出会う、個性豊かなクラフトビールと旬の一皿

2025.06.12 GOURMET

＃天⽂館周辺

#ひとり飲み #クラフトビール #ナチュラルワイン #ビール

南九州市・川辺地域の湧き水を使ったクラフトビールを、地元生産者や各地のブルワリーやワイナリーと協力しながら個性豊かに展開している「SANKAKU BEER WORKS」。鹿児島市・名山町の一角、2階建ての小さな民家をリノベーションした建物の1階に直営店「HAY（ハイ）」があります。

店内はカウンターと小窓越しの席があり、スタイリッシュな雰囲気の中にも、どこか親しみやすく気軽に立ち寄れる空気感が漂います。この日も、小窓からビールを注文する人や、友人と楽しげに会話を交わしながら飲む人の姿が見られました。

約10種類がそろう、個性豊かなクラフトビール

店内では、定番4種に加え、季節や企画に応じたコラボレーションビールを常時9種が。そのうち2〜3種を、生ビールとして味わうことができます。

このときは「Moze Sou」を生ビールで。南国の日差しの中で爽やかに飲むイメージしてつくられた、オーセンティックサワービールです。グレープフルーツを思わせるフルーティーな酸味と香り、すっきりとした爽快感が印象的な1杯でした。

◆今回出会えた3つのコラボレーションビール

▲（左）DEDE – Citrus White Saison、（真ん中）LOTUS – Classic IPA、（右）WI(NE) ワイネ. – Belgian Grape Sour

・DEDE – Citrus White Saison
鹿児島県・大隅半島に自生する「辺塚だいだい」の果実を使用。アルコール度数3.99％と軽やかで、皮の渋みや果汁の酸味が複雑に混ざり合った、柑橘の爽やかさが魅力の一杯です。

・LOTUS – Classic IPA
福岡のギャラリー「gallery KISHITA」と、グラフィックデザイナー河村康輔氏のアートワークとのコラボ。しっかりとしたホップの苦味と、どこかクラシカルな味わいのIPAです。

・WI(NE) ワイネ. – Belgian Grape Sour
青森県・津軽地方にある「SHIRAKAMI winery」がぶどうを搾った後に残る果皮や種（パミス）を提供し、サワービールの伝統的製法で醸造。ワイン酵母と乳酸菌によるやさしい酸味、シトラスのような香り、青りんごのような熟成感が楽しめます。

これらのコラボビールは数量限定で、無くなり次第終了。次に訪れたときには、また新たな個性あるビールに出会えるかもしれません。

ビールに合うその日の料理

旬の食材を使ったフードメニューは、黒板に記されていて、訪れるたびに楽しみがあります。なかでも通年で味わえる定番が「HAYのフィッシュ＆チップス」です。

白身魚は、ビールの原料である麦芽を混ぜ、生ビールで溶いた特製の衣で揚げていきます。そのため、深みとコクが加わった、サクサクの食感が魅力です。ホワイトビネガーを効かせた自家製マヨネーズに、スライスしたパルミジャーノ・レッジャーノ、さらに柑橘のスライスを添えて。香ばしい衣に包まれたふわふわの白身と、爽やかな酸味のバランスが絶妙で、ビールがすすむ一皿です。

この日のその他のメニューには、歯ごたえのあるケールに、柑橘の爽やかな酸味が効いた「柑橘とケールのサラダ」、ズッキーニの食感がアクセントのイタリア風オムレツ「ズッキーニのフリッタータ」、地元で獲れた魚を爽やかなディル香りで楽しむ「地魚のマリネ・ディルのソース」などが。

ビールはもちろん、ワインとも相性の良い料理がそろいます。ワインはナチュラルワインを中心に豊富な種類があり、料理とともにゆっくりと楽しめます。

通常は18時オープンですが、日曜日は15時から営業。早めの時間からゆったりと過ごせます。また、日中は曜日によってカレーやパン・サンドのショップが間借り営業しています。ぜひこちらもチェックして、お出かけしてみてください。

■昼の営業
・火曜日：ラブスパイス　@lovespice_nagisa
・水曜日：Monday’s @mondays__gmb
・木曜日：geenie ＠gee3319　※不定期
・金曜日：gron @__gron__ ※不定期