「いせえび荘」に併設された、自然と調和したカフェ



鹿児島市街地から車で約1時間のところにある、南九州市頴娃町。開聞岳と海を望む番所鼻自然公園のそばに、1966年創業の旅館「いせえび荘」があります。その館内に、2018年にオープンしたのが「AB-cafe(エビカフェ)」。宿泊者だけでなく、公園を訪れる人々も気軽に立ち寄れるカフェとして親しまれています。
カフェには、ロビーまたは海側のデッキから入ることができます。木のぬくもりが広がる店内には、カウンター3席とテーブル3卓が設けられ、14席ほどのテラス席が。もともとあった木々を生かして整備したウッドデッキからは、開聞岳や海が望め、木漏れ日の中でゆっくりと過ごせます。
地元素材を生かした、ここだけのカフェごはん
「AB-Cafe」の料理には、オーナー・西村さんの「地元の食材をできるだけ使いたい」という想いが込められています。南九州市の養鶏場の卵や、知覧茶、南さつま市で作られる塩「坊津の華」を使用し、そのほかの食材も厳選したものを使っています。

オープン当初から人気の「えびとチェダーチーズのたまごサンド」。ふわふわのたまごサラダに、厚切りのトマト、レタス、エビのマリネ、コクのあるチェダーチーズソースをサンドしています。パンは、素材との相性を考えて焼き上げたオリジナル。片手で食べられる気軽さも魅力で、子ども連れにも好評です。

また、プラス300円で、伊勢海老の旨みを凝縮したクリーミーな「伊勢海老ビスク」がつけられます。伊勢海老のだしを使い、香り豊かでまろやかな口あたりに仕上げられています。
ほかにも、伊勢海老のだしをベースにした「伊勢海老かいもんカレー」や、枕崎の黄金だしを使った「プルドポークのてりやき月見ライス」、「えびとミートソースのWチーズライス」などのフードメニューがそろいます。いずれも、知覧茶で炊いた香り豊かな茶飯を使っています。
また、ホットドッグやハンバーガーなど、手軽に食べられる軽食も。テイクアウトもできるため、公園内のベンチや浜辺でピクニック気分を満喫するのもおすすめです。
名所をイメージしたパフェで、旅の思い出を味わって
こだわりが詰まったスイーツメニューにも注目です。今回紹介するのは、頴娃町の名所・釜蓋神社をイメージした「釜蓋神社パフェ」。
赤い鳥居をモチーフにしたカップに盛りつけられているのは、塩ミルクアイスとたまごアイス、キャラメルクランチ、スポンジケーキ、2層仕立てのレモンムースケーキ、釜蓋型のクッキー。レモンムースの一層には知覧茶の茶葉が混ぜ込まれ、レモンの酸味と茶葉の香りが絶妙に調和。いろいろな食感が楽しめて、最後まで飽きずに味わえます。
そのほかにも、溶岩が広がる海岸をイメージした「番所鼻パフェ」、緑茶づくしの和風スイーツ「大野岳パフェ」、そして真田幸村の伝説が残る町ならではの「真田“ゆきくま”パフェ」の頴娃町の自然や観光名所をテーマにしたパフェが全部で4種類あります。これをきっかけに名所を訪れたり、食べながら思い出を振り返ったりするのもおすすめ。

2025年6月末からは、店内飲食限定で、パフェの容器が環境にやさしい「バンブーカップ」へと変更されました。
提供されるカップは、釜蓋神社の鳥居の赤や、番所鼻の溶岩石の黒といったように、それぞれの名所にちなんだ色になっています。
カップは、店内で購入することも可能です。
◆手づくりシロップを使った爽快ドリンクも

ドリンクメニューも豊富にそろいます。知覧茶を使った「知覧茶ラテ」や、オリジナルブレンドコーヒー、自家製シロップを使ったドリンクも。
今回は、自家製の「黒糖ジンジャーエール」をいただきました。黒糖のまろやかでコク深い甘さに、生姜のスパイシーさが重なった一杯は、すっきりとした飲みごたえで、暑い夏にもぴったりです。手づくりのレモンシロップを使った「レモンスカッシュ」もありますよ。



開聞岳と海を一望できる自然豊かなロケーションで、地元の恵みをふんだんに取り入れた手作りの味が楽しめる「AB-cafe」。頴娃町を訪れたら、公園散策の合間にぜひ立ち寄って、ゆったりとした時間を過ごしてみてください。
AB-cafe(エビカフェ)
- 住所
- 鹿児島県南九州市頴娃町別府5202
- 電話番号
- 0993-38-0160
- 営業時間
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平日/11:00~15:00
土日祝/11:00~ 16:00
※お食事のラストオーダーは閉店15分前 - 定休日
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水・木曜+不定休
※営業カレンダーはInstagramからチェック - 可能な支払い方法
- 現金・クレジットカード・電子マネー(paypay)
- 駐車場
- 有(40台(番所公園駐車場含む))
- @abcafe_iseebisou