オール鹿児島ロケ&地元在住の役者による、映画『エイタロウ』。9月23日(火・祝)に、鹿児島ミッテ10で行われた「先行上映会」は満席。出演者や監督の舞台挨拶もあり、盛り上がりました。9月26日(金)からは先行ロードショーも開始。
ここ鹿児島から全国、そして世界へ、挑戦は始まったばかりです!
あちこち編集部が主演俳優にインタビュー!
俳優 德田 英太郎さん

PROFILE:とくだ・えいたろう
1990年鹿児島市生まれ。大学在学中に心理劇と出合い、芝居を始める。2022年にビールメーカーに入社し、現場営業を経て現在はマネジャーとして従事。営業職と表現活動の〝二足のわらじ〟を履きながら、フリーで舞台・映画・ドラマ・CM出演の活動も精力的に行っている
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現在、〝オール鹿児島ロケ&地元在住の役者〟による映画が公開と聞き、
主演の德田 英太郎さんに、突撃インタビューしてきました。
こんにちは、英太郎さん。このたびは、映画の公開おめでとうございます! -
あちこち編集部さん、ありがとうございます。
クランクインから2年、はじめは僕の他に2人のキャスト、そして監督の理茎さん(久保理茎)と録音スタッフ(音楽 種子田さん)の5人からのスタートでした。正直、はじめは「公開」を目指していたわけではなく、「一つの作品が作れたらいいな」という気持ちでした。
年間多くのインディーズ映画が制作されますが、劇場公開までこぎ着けるのは難しいことだといいます。理茎さんが、「なんとしても観客に届けたい」と、映画館と粘り強く交渉を続け、ようやくここまできました。不安もありますが一人でも多くの人に知ってもらい、そして見てほしいです。
➊映画のあらすじは?

【映画のあらすじ】
エイタロウ(德田英太郎)はビール会社の契約営業マンとして働き、妻子を養い、役者を唯一の生きがいに暮らす33歳。表向きは順風な日々だが、このまま埋もれたくないと焦っていた。そこに、ある女の出現や職場の圧力、さらに悪夢的な事態が彼を〝生き地獄〟に突き落としていく。それでも大切な人から託された壮大な舞台に挑むのだが…。
➋見どころを教えてください
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見どころはどんなところですか?
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鹿児島の何気ない風景の中、全て地元在住の役者で撮影した〝純度100%の鹿児島産映画〟です。僕の半生を通して、地方に生きる役者のリアルを伝えることができたら、と考えています。〝全員無名〟であるということが、この映画の最大の売りであり、最大の弱点ですね(笑)。


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英太郎さんは「エイタロウ役」、その他の出演者の皆さんも本名で出演されているのですね。
これって実話なのですか? -
役どころの設定は事実です。高校中退のこと、英語塾の先生とのこと、役者のこと、そして、家族についてのことなど。
全ては、監督の理茎さんとの〝再会〟から、動き始めました。
(はじめての出会いは、僕が脇役で出演していた小学生向けの劇を理茎さんが手伝ってくれたときでした)
➌監督との出会い

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あるとき、妻と息子の家族3人で、桜島にある恐竜公園に行こうとフェリーに乗っていたところ、
作品の題材を探しに大隅へと向かっていた理茎さんを見かけたんです。
普段は知り合いを見かけてもあんまり声はかけないんだけど、なんだかそのときはかけちゃって。
車で来ていた理茎さんに公園まで送ってもらい、妻と息子が遊んでいる間に、いろんな話をしました。
なぜ役者を始めたのか、高校時代のこと、そして家族を持った今の不安やうれしかったことなど。
30歳を目前に、〝何者にもなれないまま〟だったけど、理茎さんから「映画にしてみない」と言われ、地方に生きる表現者として伝えられることがあるんじゃないか、と思ったんです。
あとはもう、理茎さんの熱意に、僕をはじめ、まわりがどんどん巻き込まれていった気がします。
➍500人近くのエキストラが参加したと聞きました

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500人近くのエキストラも参加してくださったんですね
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映画ラスト・劇中劇の場面の観客役として、500人近くのエキストラが集まってくれました。一日がかりの撮影にもかかわらず、皆さん楽しんで参加くださっている様子が印象的でした。本当にありがたいです。
➎最後に、皆さんへ一言!
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最後に一言お願いします!
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10月4日からは、「カメラを止めるな!」「侍タイムスリッパー」を生み出したインディーズ映画の聖地、池袋シネマ・ロサでの公開も決まりました。
地方から生まれた映画「エイタロウ」を一緒に育て、応援してもらえるとうれしいです。

