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グルメ

心と体にしみるやさしい味わい。笑顔を結ぶ「おむすび心米」

2025.11.05 GOURMET

＃指宿市

#ランチ #和食

幅広い世代に愛されるおむすびと和食

JR指宿駅から徒歩30秒のレトロな商店街に、2025年4月にオープンした「おむすび心米」(ここめ)。営むのは、中村もえみさん・ひふみさん姉妹。昼はおむすび定食を、夜はお酒も楽しめるバーとして営業する、温かな雰囲気が魅力のお店です。

扉を開けると、外の通りとは一転。白を基調とした明るく心地よい空間が広がります。店内のあちこちに、かわいらしいおむすびグッズも。見ているだけで心が和みます。

おむすびを握るのは妹のもえみさん。注文を受けてから、まさに“白魚のような手”で一つひとつ手際よく結んでいきます。絶妙な力加減でふんわりと握られたおむすびは、見るからに食欲をそそります。

ボリューム満点！地産地消を大切にした「おむすび定食」

ランチタイムは11時から。取材時は人気の「日替わり心米定食」をいただきました。

お米は伊佐市産のヒノヒカリを使用。ふっくらと厚みがある粒は、艶やかで甘みもあります。味の決め手となる塩は、南さつま市・坊津で、昔ながらの釜炊き製法で作られる「坊津の華」。まろやかで角のない味わいが、お米のおいしさを引き立てます。海苔は、有明産を枕崎で加工したもの。地域ならではの味も楽しめます。

おむすびの具材は全14種類(１個200円～)。全てもえみさんの手作りです。人気は「焼き鮭」「明太マヨ」「野沢菜昆布」「大葉しらす」など。また、地元・山川産本枯節を使った「かつおまみれ」や、有機栽培の知覧茶を使った「お茶まみれ」など、ここでしか味わえない特別メニューもお勧めです。

定食ではおむすびを2種選べます。この日は「かつおまみれ」と「大葉しらす」をチョイス。たっぷりまぶされた本枯節が、ゆらゆらと踊る「かつおまみれ」。かつお節の豊かな香りもふわっと広がります。1個が軽くお茶碗1杯強ある大きめサイズですが、おむすびパワーで、2個ぺろりと完食！

「握り加減で味が全然変わるんですよ」と、もえみさん。型は使わず、握り続けてきた手の感覚を大事にしています。お米をつぶさないようにふわっと包むように…。この“手むすび”こそ、心米のおいしさの秘密です。

季節の副菜と具沢山の味噌汁

「できるよ！」の掛け声とともに、奥の厨房で、姉のひふみさんが副菜や味噌汁を用意。最高のタイミングで目の前に並びます。
副菜は日替わりで5品。この日は、鶏と冬瓜の塩麹煮・青パパイヤの昆布和え・茄子の煮浸し・サツマイモのコロコロポテト、そして定番のだし巻き卵。どの料理もだしの旨みがじんわりと染み込み、体が喜ぶ滋味深い味わいです。

副菜とお味噌汁は、ひふみさんの手作り。地産地消にこだわり、調味料も自家製の麹調味料を使用しています。食材を重ねて火を通す“重ね煮”で、野菜本来の甘みや旨みを最大限に引き出します。
「重ね煮で作るからか、具沢山の味噌汁や豚汁を、おかわりされる方も多いんですよ」とにっこり。

料理のだしには枕崎産のかつお節を使用。断面も美しいだし巻き卵は、巻いた後にさらにだしに浸します。口に入れるとじゅわ～っと広がる旨みに、笑みがこぼれますよ。

ランチメニューは他にも、「おむすびセット」(おむすび2種・味噌汁・だし巻き卵付 800円)、小学生以下向けに「子むすびセット」(小さいおむすび2種・味噌汁・だし巻き卵付 500円)があり、家族連れにも好評です。

テイクアウトや夜のバータイムでも楽しめる心米のおむすび

もちろん、おむすびはテイクアウトもOK。人気ラーメン店とのコラボ「麺屋二郎×心米チャーシュー」や、知覧茶香る「お茶まみれ」も外せない一品。

中の具材がひと目でわかるよう、上にもトッピング。持ち帰りでもおいしく味わえるように塩加減も微調整。そんな細やかな気配りが、「また食べたい」につながります。

ソフトドリンクやアルコールメニューも豊富です。バータイムは21時からスタート。「シメはおむすびで」というお客さんも多く、夜の「心米」は、ほっとくつろげる大人の空間になります。

JR指宿駅からすぐの場所。幸せを呼ぶ大きなクジラも

小さい頃から、三角おむすびを家族で楽しんでいたというもえみさん。一番好きなのは塩むすび。お店のメニューでは「縁結び」と名付けています。
心を込めて結ぶおむすびや和食は、人と地域、鹿児島のおいしいモノを結ぶ力があります。

お店の外壁には、幸運を呼び寄せるとも言われるクジラの姿も。JR指宿駅からすぐの「おむすび心米」で、温かな“結びの味”をぜひ体験してみてください。

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