
国分駅から車で約23分、霧島神宮からは約8分にある「レストラン喫茶mole(モール)」は、ランチが評判の喫茶店です。アーチ型の窓が印象的な店舗は、どこか懐かしく、穏やかな時間が流れています。


ここはオーナーシェフの馬場さんがオープンしました。
福岡出身の馬場さんは、地元ホテルの洋食部門などで経験を積み、妻・奏子さんの実家がある鹿児島へ。はじめは霧島神宮近くの観光案内所の駐車場にテントを立て、自家焙煎コーヒーや自家製ジンジャーシロップのドリンクを提供する「mole coffee」としてスタートしました。それを経て、2021年に現在の店舗をオープン。鹿児島の食材を取り入れた料理の口コミや、SNSの投稿から徐々に話題となり、いまでは多くの人が足を運ぶ人気店となっています。
定番と季節のメニュー、5種類のランチセット

ランチは、サラダ・スープ・バケット(一部メニュー)・ドリンクが付くセットと、単品から選べます。メインは、定番の2種類に加えて、季節で変わる3種類が。さらに、ランチにプラスしてスイーツで締めくくるのもお勧めです。


◆3種類の季節のメニュー/「国産豚ホホ肉のコンフィ 赤ワインのカラメルビネガーソース」

10月中旬、秋の味覚がそろう頃。
この時季の季節メニューは、「鮭のムニエル カボスの白ワインソース」「国産鶏モモのバスク風」、そして「国産豚ホホ肉のコンフィ 赤ワインのカラメルビネガーソース」が提供されていました。
「国産豚ホホ肉のコンフィ 赤ワインのカラメルビネガーソース」は、72℃のラードで5時間じっくり煮込み、提供直前に香ばしく焼き上げた一皿。脂身が少なく、しっかりとした肉質を生かしたホホ肉は、やわらかでありながらも噛むほどに旨みが広がります。
ソースは、コンフィから出た肉汁をベースに、赤ワイン・赤ワインビネガー・カラメルを加えて煮詰めたもの。そこに、マスタードの爽やかな酸味がほどよく重なり、コクと深みのなかにほのかな甘みが感じられます。

添え野菜は里芋、ピーマン、オクラ、そして肉の上に彩りを添える紫たまねぎ、パプリカ、柿が。いずれも地元で採れた旬の野菜で、料理に季節の彩りと味わいを添えていました。
◆定番人気の「霧島卵のスコッチエッグ」と「霧島卵のオムライス」


霧島産の卵を使った「スコッチエッグ」は、タイムやバジルなどのハーブとスパイスを混ぜた合いびきミンチで半熟卵を包み、衣をつけてカラッと揚げた一品。
ナイフを入れると、黄身がとろりとあふれ、自家製デミグラスソースと絡み合ってまろやかな味わいを生み出します。
「霧島卵のオムライス」は、ふわふわの半熟卵。たまねぎ、鶏肉、ピーマンをバターライスとともにケチャップで炒め、やさしく包み込みこんでいます。仕上げにかかる自家製デミグラスソースとの相性が抜群です。
コーヒータイムや、ランチにプラスもお勧めの喫茶メニュー

この日のスイーツは、定番の「クレームブリュレ」と、登場しない日もあるという2種類のパウンドケーキ。「ウィークエンドシトロン」と「ジンジャーパウンドケーキ」が並びました。


「クレームブリュレ」は、パリッと香ばしいカラメルの下に、とろけるようになめらかなプリン。甘さの中にほろ苦さが重なり、穏やかな余韻を残します。
レモンのパウンドケーキ「ウィークエンドシトロン」は、生地に果皮を混ぜ込み、仕上げに果汁のアイシングを。ひと口ごとにレモンの香りがふわりと広がる、爽やかな味わいです。

一緒に味わいたいのは、ネルドリップで淹れる自家焙煎コーヒー。なかでも「moleブレンド」は、ほどよい苦みのなかに酸味とコクが調和した一杯です。
そのほかにも、自家焙煎コーヒーをはじめ、カフェオレやコーヒーフロート、クリームソーダ、自家製ジンジャーエールなど、喫茶メニューも充実しています。

霧島の自然に包まれた「レストラン喫茶 mole」は、ランチにも、午後のひとときにも寄りたくなる場所。
香ばしいコーヒーの香りと、手づくりの料理やスイーツがそっと心をほどいてくれます。
霧島神宮へのドライブの途中に、少し足をのばして立ち寄ってみてはいかがでしょうか。きっと、穏やかな時間が流れる“お気に入りの一軒”に出会えるはず。
レストラン喫茶 mole(モール)
- 住所
- 鹿児島県霧島市霧島田口313−2
- 電話番号
- 090-5937-0096
- 営業時間
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11:00〜17:00(L.O.16:30)
ランチ11:00〜14:30 - 定休日
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月・火曜、不定休あり
※Instagramで確認を - 可能な支払い方法
- 現金のみ
- 駐車場
- 有
- @mole_coffee