知覧特攻平和会館企画展「台湾から出撃した陸軍沖縄特攻」

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#南九州市
#学ぶ #歴史
開催日
2025年11月1日(土)~2026年3月31日(火)
時間
午前9時〜午後5時
(入館16時半まで)
会場
知覧特攻平和会館 企画展示室
【アクセス】
バス:鹿児島中央駅より「特攻観音入口」下車、徒歩5分
車:指宿スカイライン知覧ICから約20分
参加費
無料(入館料のみでご参加できます)
※入館料 小人300円(団体240円)
 高校生以上 500円(団体400円)
問い合わせ先
知覧特攻平和会館
[住所] 鹿児島県南九州市知覧町郡17881番地
[TEL] 0993-83-2525
(9時〜17時)

知られざる「台湾からの特攻」-第8飛行師団の軌跡をたどる-

「知覧特攻平和会館」では、2025年11月1日(土)から2026年3月31日(火)まで、『台湾から出撃した陸軍沖縄特攻~第8飛行師団の沖縄戦~』を開催します。

▲垂直尾翼に「必沈」を書き込む誠第31飛行隊長 山本 薫少佐(昭和20年5月13日台湾の八塊飛行場から出撃)
▲「山本 薫君の御霊前に捧ぐ」(昭和25年5月)に記された台湾・沖縄地図

沖縄戦における陸軍の特攻隊といえば、知覧や万世など九州南部の飛行場がよく知られています。
しかし実際には、南西諸島や台湾にも出撃拠点がありました。
台湾には陸軍第8飛行師団の司令部が置かれ、そこから誠飛行隊をはじめとする部隊が出撃。
約600キロ離れた沖縄を目指して、若い隊員たちが次々と飛び立っていったのです。
本企画展では、これまであまり知られてこなかった「台湾からの特攻」に光を当てます。

▲飛行第105戦隊(昭和20年1月1日撮影)台中飛行場

本企画展の見どころ

● 台湾の「出撃の地」を特大マップで紹介
会場では、台湾各地に設けられた陸軍の飛行場を紹介する特大マップを展示します。
地図上には、点在する飛行場の位置や、そこに所在した部隊をわかりやすく表示。
台湾がいかに特攻作戦に関わっていたのかを、地図からも実感することができます。

● 遺品が語る ― 特攻隊員たちの表情と思い
展示では、特攻隊員が台湾から家族へ送られた手紙や、隊員と交流した旅館の従業員が遺族に宛てた手紙なども紹介します。
そこには、出撃前の隊員たちの何気ない表情や、胸の内に秘めた想いが静かに伝わってきます。遺書だけでは見えづらい、彼らの日常と人間らしさに触れることができる展示です。

▲飛行第20戦隊及川眞輔大尉「遺書」(昭和20年6月6日宜蘭飛行場から出撃)

● 戦後80年 ―今も残る台湾の戦争遺跡
戦後80年、日本各地では戦争遺跡を歴史遺産として保存する動きが広がっています。台湾でも同じように、宜蘭飛行場跡など多くの戦争遺構が残されており、案内板の設置や遺構の整備など、「歴史遺産として残す」取り組みが進められています。本企画展では、こうした台湾での保存活動も紹介し、“記憶を未来へつなぐ”というテーマにも目を向けます。

▲宜蘭南飛行場跡に残る戦闘指揮所(八角塔台)
  1. ●知覧特攻平和会館学芸員 八巻 聡さんからのメッセージ
    沖縄戦の特攻作戦では、九州だけでなく台湾からも多くの特攻隊員が出撃していたことを、この展示を通して知っていただきたいと思います。そして、戦後80年という節目の今、「戦争の記憶をどのように次の世代へ伝えていくのか」。そのことにも思いを巡らせるきっかけになれば幸いです。

【関連イベント】学芸員による講座・ギャラリートークを開催

※参加費無料、入館料のみで参加できます。事前申し込み不要。
◆講座(学芸員が企画展の内容を詳しく解説)
日程:2025年11月8日(土)、12月6日(土)
時間:10:30〜、14:30〜(約30分)
会場:知覧特攻平和会館 講話室


◆ギャラリートーク(学芸員が展示の見どころを紹介)
日程:2025年11月22日(土)、2026年1月10日(土)
時間:10:30〜、14:30〜(約30分)
会場:知覧特攻平和会館 企画展示室

【知覧特攻平和会館】
知覧特攻平和会館は、戦争や特攻の歴史を後世に語り継ぎ、世界の恒久平和を祈念する施設です。この地から出撃し戦死した隊員の貴重な遺書や遺品、関係資料の数々を展示・保存してあり、戦争の悲惨さや平和の尊さを学ぶことができます。周辺には戦争遺跡も多数残っています。
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。
内容は2025年10月時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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