
特攻隊員が、弟や妹の未来を願いながら書いた手紙や遺書。
知覧特攻平和会館では、特攻隊員が「兄」として残した言葉に焦点を当てた企画展「明日を生きる弟妹(ていまい)たちへ―兄としての最後の手紙―」を、4月1日〜7月17日に開催します。
出撃前にしたためた手紙が教えてくれる、ひとりの「兄」としての素顔。故郷の家族を想う、強くやさしいまなざしは、今を生きる私たちの心に深く問いかけます。
言葉のひとつひとつに込められた思いを、ぜひ会場で感じてみてください。
弟や妹へ。兄として遺した最後の言葉
■本企画展の展示資料から一部紹介
「きのいちゃん元気かね」―18歳の兄が妹に遺した言葉


昭和20年、第431振武隊として知覧飛行場から出撃した渡辺綱三少尉(享年18)。
出撃を前に、妹へ宛てて綴った一枚の葉書からは、幼い妹のことを気遣う、兄の優しさが静かに伝わってきます。
「きのいちゃん元気かね 今の頃は毎日きのいちゃんの夢ばかり見て居ます…」
達筆な文字に宿る覚悟―弟へ遺された最後の手紙


22歳で特攻戦死された吉原少尉。弟へ宛てた遺書の美しい筆跡に、まず目を奪われる人も多いかもしれません。
一文字一文字を丁寧に綴るその姿からは、
限られた時間の中で、想いをしっかりと伝えようとする強い意志も感じられます。
知覧特攻平和会館学芸員・羽場恵理子さんからのメッセージ
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平和会館では、特攻隊員が書いたさまざまな手紙や遺書を所蔵しています。その中でも、弟や妹へ宛てたものを読むと、特攻隊員の“兄としての一面”が見えてきます。
故郷で元気に過ごしているだろうか。
勉強を頑張っているだろうか。
自分が出撃したあとも、元気で達者に暮らして欲しい。
こうした弟や妹への心遣いは、今の私たちにも共通するものではないでしょうか。
この企画展を通して、当時の家族のさまざまな絆や誰かを想う切実な優しさを知っていただければ幸いです。
【関連イベント】学芸員によるギャラリートークを開催
※参加費無料、入館料のみで参加できます。事前申し込み不要。
◆ギャラリートーク(学芸員が展示の見どころを紹介)
日程:4月4日(土)、5月9日(土)、6月6日(土)
時間:10:30〜、13:00〜(約30分)
会場:知覧特攻平和会館 企画展示室
定員:約30名
知覧特攻平和会館は、戦争や特攻の歴史を後世に語り継ぎ、世界の恒久平和を祈念する施設です。この地から出撃し戦死した隊員の貴重な遺書や遺品、関係資料の数々を展示・保存してあり、戦争の悲惨さや平和の尊さを学ぶことができます。周辺には戦争遺跡も多数残っています。
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