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霧島市の日当山（ひなたやま）温泉郷にある人気のパン屋「BOULANGERIE NOEL」ブランジェリ ノエル)。素材は国産にこだわり、温泉水や温泉湯種、麹を使って丁寧に作られるパンは〝格別〟と評判です。周囲には家族湯や温泉宿も多いので、県外からの観光客も多数来店します。

魅力いっぱいの多彩なパン、ケーキ、焼き菓子が70〜80種類も！

▲日当山温泉の温泉水で蒸す「ひなた山温泉プリン」

▲フワフワの生地と程よい甘さのクリームが絶妙な生ドーナツ

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店内には多彩なパンはもちろん、ケーキやサンドイッチ、焼き菓子などまでずらり並んでいます。その数何と70〜80種類！定番から旬の味を盛り込んだものまで、どれも魅力的。つい、あれもこれもと手に取ってしまいます。

奥にはかわいいアイテムが飾られたイートインスペースもあります。提供するコーヒーには、全国でもトップクラスのバリスタにNOELのパンを食べてもらって厳選した〝パンに合うコーヒー豆〟を使っているそう。だから、入れたてのコーヒとパンの味わいに思わず笑みがこぼれます。外にはテラス席も設置されていますよ。

「BOULANGERIE NOEL」は津崎さんご夫婦が営むお店です。「せっかくお店に来ていただいたから、ここ日当山の風や光を感じながらゆっくりしてほしいですね」と店主の津崎さん。取材時もランチを楽しむ人で賑わっていました。

幅広い世代に人気のパン。ベスト3を紹介！

◆卵・牛乳・バター不使用の「ひなた山温泉食パン」

いちばん人気は、卵、バター、牛乳を使わず作る「ひなた山温泉食パン」。ふわふわで耳まで柔らかく、その甘さにも驚きます。
原材料は北海道産小麦、鹿児島県産の自然海塩、種子島産のきび糖、植物性マーガリン。日当山温泉の温泉水と温泉湯種、少しの甘酒を入れて作ります。時間がたってもパサつきにくいのも特徴です。

この食パンは、「アレルギーの子どもでも食べられるおいしいパンを作って欲しい」との要望を受けて、津崎さんが試行錯誤して作り上げた一品です。「卵やバターを入れずに、おいしいパンを作らなきゃいけない…。難しくて悩みましたね。」と優しい笑顔で当時の思いを話してくれました。挑戦したのは、自身も15年ほど手荒れで苦しんだ経験があったから。願いに見事答えた「ひなた山温泉食パン」は、幅広い世代に愛され、その焼き上がり時間めがけてたくさんの人が来店しています。

パッケージのイラストと味わいのある文字は、津崎さんの娘さんが描いたもの。西郷さんもよく訪れたという日当山温泉のあたたかさが伝わってくるようです。

有機霧島茶を練り込んだ「霧島茶のひなた山温泉食パン」は、津崎さんが『霧島を、日当山温泉をもっとアピールしたい』との思いから開発した商品。お茶の香りも爽やかな、新茶の時期にだけ味わえる期間限定品です。

◆コシヒカリ90％使用のフワフワ「お米パン」

米粉を使った、ふっくらもちもちの「お米パン」。お米の優しい甘みと食感がクセになる味わいです。店頭に並ぶとすぐに売れ切れてしまうほど人気なので、手に入れたい方は早めの来店がお勧めです。

◆自家製チーズフロスティングも絶品の「シナモンロール」

自家製のチーズフロスティングがのったシナモンロールも人気です。電子レンジで20秒ほど温めると、フロスティングがいい感じにとろけて、香りもおいしさもさらにアップ！試してみて。

夏のお勧め「丸ごとプリンパン」。8月末頃までの期間限定販売

昨年の夏に期間限定で販売をスタートした「丸ごとプリンパン」も評判です。何と「ひなた山温泉プリン」を菓子パン生地で丸ごと包んでいます。サクランボがちょこんとのった姿もかわいいユニークなパンは、調理師免許とフードコーディネーターの資格を持つ奥様のアイデアから生まれました。笑顔が集まる席で歓声が上がりそう！

▲「丸ごとプリンパン」450円

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店舗名「NOEL」（ノエル）は、津崎さんが仕事を始めた日が12月23日だったから。グッズに描かれた妖精は、ご夫妻の思いを形にしたお店のオリジナルです。
「誰もが覚えやすい店名にしたかったんです。夏休みには、子どもたちの待ち合わせ場所にもなってます。パンを買って、そのまま公園に行ったり遊びに行ったりね」と津崎さん。
駐車場に立つ大きな木は、秋に真っ赤に色づく楓（カエデ）です。季節を感じる店頭の様子も魅力的。愛され続ける〝町のパン屋〟に、ぜひ出かけてみて。