JR出水駅から車で約20分のところに4万坪の庭園「東雲の里」があります。
山の起伏を生かし作られた遊歩道では、季節の草木を見ながら散策ができます。庭園内には、手打ちの十割蕎麦が味わえる「生そば 草の居」や、園主の宮上誠さんの作品が展示された「ギャラリー」もあります。
春は枝垂れ桜が見られ、初夏は紫陽花が咲きほこり、秋は紅葉が楽しめます。大きな川や、木々の木陰で、夏は避暑地としても過ごせるため、1年を通して多くの人が訪れるおでかけスポットです。
「生そば 草の居」その日の朝に仕込む手打ちの十割蕎麦
古民家を改装した店内には、和紙で作られた照明や、アート作品などが飾られています。窓からの景色はまるで額に飾られる絵画のようで、風情のある落ち着いた空間です。
「あじさいまつり」「紅葉まつり」のときは、オープン前の10時より整理券を配りすぐ完売してしまうほど人気の「生そば 草の居」の十割蕎麦。その日の朝に、石臼で挽いて手打ちで蕎麦を作っています。
目の前に出された籠の中には、つやつやの蕎麦が。「まずは塩で食べてみてください」という案内の通り、蕎麦に一つまみ塩をつけていただきます。蕎麦のいい香りが鼻にぬけ、塩気が蕎麦の風味を引き立たせ、これが絶品。麺つゆも付いてきますが、塩だけでも十分楽しめる一品です。
蕎麦は「ざる蕎麦」(1,100円)「かけ蕎麦」(1,210円)があり、+160円で山芋、温泉玉子、大根おろしのトッピングもできます。
趣を感じる「東雲の里」から文化の発信を
「日本の詫び錆と、文化を発信していける場にしたいと」宮上さん。
画家であったお父さまの作品を展示した「宮上松岳記念美術館」や、園主の宮上誠さんの陶器や絵画、盆栽などを展示する「ギャラリー」があります。このときは筆師である富永章子さんの初の個展も開催されていました。建物はどれも歴史を感じるものばかりで、園内に佇む雰囲気に趣を感じます。
紫陽花が咲きほこる6月の「東雲の里」
6月中旬頃に見ごろをむかえ、毎年多くの人で賑わい紫陽花の名所としても知られる「東雲の里」。ヤマアジサイや西洋アジサイなど、6万本の紫陽花を楽しむことができます。
「生そば 草の居」では紫陽花の時期だけ、籠に紫陽花が添えられます。こちらは、持ち帰ることができる、嬉しいおもてなしです。
紫陽花は、初々しい色から、すべてが色づき、大人の落ち着いた色に変化していくといいます。紫陽花を見るときはその変化も楽しんでみてください。
手打ちの十割蕎麦やアート作品が楽しめ、四季を感じながら自然を散策できる「東雲の里」。見ごろの花々の時期以外でも、のんびり過ごしたいときに訪れたい場所です。ぜひ、おでかけしてみて。
東雲の里
- 住所
- 鹿児島県出水市上大川内2881
- 電話番号
- 0996-68-2133
- 開園時間
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9:30~16:00
【生そば 草の居】
蕎麦 11:00~無くなり次第終了
喫茶 11:00~16:00
- 定休日
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※Instagramで確認してみて
【生そば 草の居】
木曜・金曜が定休日です
※祝日や紫陽花、紅葉時期は休み無く営業 - 入場料
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「あじさいまつり」「紅葉まつり」の時期のみ
・中学生以上 500円
・小学生以下 無料
・障害者 250円
・団体割引き20名以上 400円
※その他の時期は入園無料 - まつりの時期
- ※Instagramで確認
- @shinonome_no_sato