鹿児島市街地から南に車で約1時間。
実測で初めて日本地図を作成した、伊能忠敬が「天下の絶景」と賞賛した景勝地である番所鼻自然公園(band park)。パーク内にある、日本で唯一のタツノオトシゴ観光養殖場である「タツノオトシゴハウス」は、季節問わずに観光客などで賑わっています。
館長の加藤紳さんは、「タツノオトシゴの魅力や海の現状を伝えていきたい」、「タツノオトシゴで頴娃町の観光を盛り上げていきたい」という思いから、2010年にタツノオトシゴ観光養殖場「タツノオトシゴハウス」をオープン。約50種類ほどいるタツノオトシゴのうち、4種類を館内で展示しています。
幸せのシンボルと言われている「タツノオトシゴ」
タツノオトシゴは、ナワバリ争いをしない穏やかな性格の持ち主です。
加藤さんは、海中で出会った一匹のタツノオトシゴに魅了され、タツノオトシゴの養殖をはじめました。養殖の場所に鹿児島を選んだ理由は、「鹿児島県の形を逆さまにすると、タツノオトシゴに似ていたから」だそう。青森から南に生息し、暖かい場所を好むタツノオトシゴ。近年は環境変化で減ってしまいましたが、かつては番所鼻自然公園の海にもタツノオトシゴが沢山いたといいます。
漢字で「竜の落とし子」と書くことから、龍の化身と言われているタツノオトシゴは、幸せのシンボルとされています。また、オスが出産をするという珍しい特徴が。メスから卵を受け取る際に、ハートの形になることから「縁結び」「安産」などのご利益が期待されています。
ここでしか買えないタツノオトシゴの人気オリジナルグッズ
館内では、タツノオトシゴの展示だけでなく、タツノオトシゴにまつわるグッズの販売もしています。
一番人気のグッズは、タツノオトシゴのお守り。
タツノオトシゴは、一回の出産で少なくとも100匹、多いときは1,000匹ほど産みます。生育過程で、命が尽きてしまう子もいます。その命をお守りという形でつなげています。浜に打ち上がったタツノオトシゴをお守りにすることで、幸運が訪れると昔の人は言ったそうですよ。
人気急上昇のグッズは、御朱印ならぬ「魚朱印」です。タツノオトシゴの魚拓をモチーフにした魚朱印は、鹿児島でここでしか手に入りません!
1階にある「竜の社」に参拝された後に、記念として買われる方が多いそうです。竜の社には、タツノオトシゴの形をした絵馬があるので、ぜひ参拝してみて。
親子で楽しめる「海」をテーマにしたワークショップ
タツノオトシゴハウスでは、「海」を感じるワークショップを随時行っています。事前予約なしで参加できます。
特に子どもに人気の「ミニ水族館ボトル」は、ヒレが動くかわいい魚や本物の貝を選び、世界に一つのオリジナル水族館づくりができます。10分ほどで完成するので、来館記念につくってみてはいかが。
大人も楽しめるワークショップ「マリンボトルストラップ」。こちらは、本物のタツノオトシゴを入れることができます。星の砂や海藻をうまく配置し、自分の思い描く海の世界をつくりましょう! ストラップがついているので、キーホルダーとして持ち歩くことも。こちらは15分ほどで完成できます。
番所鼻自然公園内をお散歩してみると、「竜の落とし子〜吉鐘」があります。鐘をならす回数によって、叶う願い事が変わるとか!? ぜひ、願いをこめて鐘をならしてみてくださいね。
ぶらりとドライブがてらに「タツノオトシゴハウス」に、おでかけしてみて。穏やかな性格のタツノオトシゴに囲まれた空間は、忙しい日々から解放された気分を味わえること間違いなしです!
タツノオトシゴハウス
- 住所
- 南九州市頴娃町別府5202
- 電話番号
- 0993-38-1883
- 営業時間
- 10:00 〜16:30
- 休館日
- 火曜日(祝日の場合は営業)
- 入館料
- 無料
- 可能な支払い方法
- 現金、電子マネー、クレジットカード
- 駐車場
- 有り
- @seahorsehouse_jp