鹿児島市電の郡元駅を降りてから歩いて約5分の場所にある「OGINNA」。日本はもちろん海外の民藝品などを取り扱うお店です。
懐かしい木枠のガラス引き戸を開けると、目の前には器がずらりと並びます。
10代のときから器が好きだという店主の柳田さんは、自らが実際に使って「良い」と思った窯元さんの作品を取り扱うようにしています。そのため仕入れのお願いで、直接窯元さんに会いにいくことも。
このときは国内でも有数の窯業地である九州で作られている器が多くありました。各地の窯によって異なる伝統技術を、〝器〟の特色から見ることができるのも面白いです。
窯元で異なる、それぞれの特色ある器を一部紹介
◆熊本の小代焼「ふもと窯」スリップウェアの模様が魅力の器
小代焼の伝統を受け継ぎながら、クリーム状の土(スリップ)で装飾するイギリス17世紀ごろの技法スリップウェアを用いた独自の器を作る「ふもと窯」。
その器の模様はもちろん、さまざまな大きさや形状、色のものがあり、どんな料理を盛り付けようか、どんな風に使おうかとイメージが膨らむものばかり。どこか素朴さもあり、和洋どちらの料理にもあう使いやすい器です。
◆福岡県朝倉郡「太田哲三・圭窯」、小石原焼の伝統技法から生まれる模様
伝統技法から生まれるさまざまな模様が特徴である小石原焼は、土の風合いがあたたかく、美しい形と色味が魅力です。このときは、トビカンナといわれる技法でつくられる点々模様が印象的な器や、刷毛を使って模様を施された器もありました。
器以外にもさまざまな民藝品やアート作品も
人形や古いものも好きで骨董屋にふらっと立ち寄るという柳田さんが、収集してきた60年くらい経つアフリカのオブジェや、昔日本で使われていた道具なども飾られる「OGINNA」。器以外にも、わら細工や藍染め・泥染された布、アート作品も購入できます。
◆宮崎県のわら細工「たくぼ」、願いが込められた縁起物の飾り
古くから神の使いといわれ、大切にされてきた鶏の姿を模した酉の飾り物「祝酉」は、〝とりこむ〟として商売繁盛の縁起物でもあります。夫婦で一生連れ添う〝仲良きこと〟の象徴である鶴の「祝鶴」なども。
「暮らしに清らかさと温かみを」を感じられる「たくぼ」のわら細工は、色の風合いが経年で変わることも魅力です。
◆作家 川井田健晃さんの「STACK CONTAINERS」
鹿児島出身の作家である川井田健晃さん作品も多くあります。柿渋、墨、蝋引きを施して作る「STACK CONTAINERS」の箱やティッシュボックス、カゴは、耐久性と強度があり使い続けることで味わいが増します。手に触れた感触をぜひお店で。
その他にも、紙・粘土・布を使ったアート作品や、イラストも飾られています。
新しく入った商品などはInstagramでも発信しています。
気になる商品があるときは、実際に見におでかけしてみてください。手で作られるからこその温もりと、一つひとつの違いの中からお気に入りを探しに。
OGINNA(オジーナ)
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市郡元3-8-13 モリナマンション1F
- 電話番号
- 099-296-1227
- 営業時間
- 11:30~18:00
- 定休日
- ※Instagramで確認してみて
- 可能な支払い方法
- 現金・クレジットカード・電子マネー
- 駐車場
- 有(2台)
- @oginna