今年の7月に開店3年目を迎えたお菓子屋さん「spoon」(スプーン)は、照國神社の大鳥居からすぐの場所にあります。お店は建物の2階にあり、階段下に置かれた看板が目印。階段を上がった先には、アンティーク雑貨やドライフラワーが素敵に配された特別な空間が広がっていました。
お菓子のディスプレーやインテリアの1つ1つが魅力的で、この場の世界観にグッと引き込まれてしまいます。店を営むのは、幅広い世代が通うお菓子・料理教室を長年主宰してきた大川翼さん。食材の仕入れから、お菓子作り、接客まですべて1人で切り盛りしています。
ケーキスタンドに焼き菓子が素敵に並ぶテーブル、シックなショーケースの中には笑みがこぼれるケーキもいろいろ。どれを食べようか悩みますが、この日は、夏限定の「桃のスープ」と人気のケーキや焼き菓子をいただきました。
見た目も味も虜になる「桃のスープ」
春と夏に登場する旬のフルーツを使ったデザートスープは「spoon」の人気メニューです。夏は桃を贅沢に味わう「桃のスープ」を楽しめます。アンティークのお皿に美しく盛りつけされ、フレッシュな桃の香りや味を堪能できるスープはまさに絶品!猛暑で疲れた体を優しく癒やしてくれる味わいです。そのおいしさに、何とシーズン中に5回も食べに来るファンもいるそう。
「シーズン初めの桃はさっぱりした味わいですが、しだいにしっかりとした甘みや香りを強く感じるようになります。そしてシーズン終わりに近づくと、またさっぱりとした味わいになるので、味の変化も楽しめますよ」と大川さんが教えてくれました。
「桃のスープ」は、おいしい桃が手に入らなくなったら終了。1日に30〜40皿ほど用意しますが、売り切れになることが多いので早めの来店がお勧めです。春はイチゴのスープを楽しめます。
ケーキや焼き菓子はテイクアウトOK。まとめ買いするファンも多数
◆メレンゲのお菓子「抹茶のムラングシャンティ」
〝ムラング〟とはフランス語でメレンゲのこと。「抹茶のムラングシャンティ」はオープン当初から人気のケーキ。外側はサクサクのメレンゲ、内側にはホワイトチョコのクリームと抹茶のクリーム。ほろっとした食感と抹茶のほろ苦さも絶妙な味わいです。可愛いアクセントになっているピンク色のドライ苺は、爽やかな酸味や甘みがギュッと詰まっていて、食感や味わいがとっても多彩なお菓子です。
他に「レモンのタルト」や「カフェショコラ」も人気。大川さんは〝持ち帰りしやすいこと〟も大切にケーキを作っています。自宅で箱を開けたらきれいなお菓子が台無しに〜なんて悲しいことにならないよう、みんなに喜んで食べてもらえるように、細やかな心遣いも散りばめながら温もりあふれるお菓子作りをしています。
◆愛情たっぷりにつくる焼き菓子。定番人気を紹介
レモンの香りやフレッシュな酸味が濃厚な「レモンケーキ」は、レモン好きにはたまらない一品。生地にレモンアイシングをしてからもう一度焼き、ホワイトチョコレートをコーティングしています。トップにはレモンピールも。夏は冷やして食べるのもお勧めです。
「キャラメルナッツのタルト」はフィリングにドライ無花果が入っていて、プチプチっとした食感も楽しめます。「木の実のフィナンシェ」は焦がしバターたっぷりの生地に、キャラメリゼしたナッツが入っています。リッチな味わいにまとめ買いするファンも多数。何年も作り続けているという「クルミとチョコのスコーン」は朝焼いて準備します。手間ひまをかけてつくる焼き菓子。秋は栗の焼き菓子やモンブランのスイーツが登場しますよ。
お菓子作りが大好きで、たっぷりの愛情も込めて作る大川さん。お菓子作りを始めたのは「子どもに手作りのお菓子を食べさせたいなあ」と思ったことがきっかけでした。赤ちゃんや子どもが初めて口にするカトラリーといえば〝スプーン〟。今は、たくさんの人にお菓子を喜んでもらえて、うれしい感想を直接聞けるのが励みになっているそう。
ビルの横にはとっても大きなイチョウの木があります。秋には美しく金色に色づき、窓辺からの眺めも最高です。きっと特別な時間を味わえますよ。
spoon(スプーン)
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市城山町1-13ナポリビル2F
- 電話番号
- 090-1367-0412
- 定休日
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月・火・金曜
(※他不定休有) - 営業時間
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11:00~17:00
※イートイン利用は16時半まで。L.Oは16時 - 可能な支払い方法
- 現金、電子マネー
- 駐車場
- 無
- @spoon0101