鹿児島中央駅から、西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)方面に車で約12分。閑静な住宅街の中に、「adu.」(アドゥ)はあります。古道具や食器、生活雑貨、県内外の作家が手がけたアートなどが並ぶ、コンセプトストア兼ギャラリーです。
階段を上がると、真っ白な壁と味のあるダークブラウンの扉が迎えてくれます。店内に入るときは、ルームシューズに履き替えて。
職人の手仕事が光る古道具とユニークな生活雑貨
店主の北明里さんが実際に見て惹かれた、古道具や生活雑貨が並ぶ店内。古いものから現代のものまで、職人の手仕事が感じられる、幅広いジャンルの商品が揃います。
大きな棚には、陶芸家が作った器やレトロなガラス製品が並びます。淡い緑がきれいな薬瓶は、一輪挿しの花瓶にぴったり。小さなグラスは高さや形が少しずつ違っていて、持ち手の部分には手作業で作られたガラスならではの小さな気泡が入っています。
そのほか、京都にて活動する、作家「十葵(toki)」の植物染めエプロンやサロンドレス、古布をつなぎ合わせて作る御簾(みす)は、店主おすすめのアイテム。古い布が職人の手によって、新しい製品に生まれ変わったこのアイテムからは、〝古いものと現代の暮らしをつなげる〟「adu.」らしさが感じられます。
奄美大島大和村にて作陶されている「雅工房」の食器は、釉薬にこだわった独特の色合い。薄くて軽く、使いやすい食器は、カフェメニューにも使われています。
また、大量生産品にひと手間加えたカトラリーは、「adu.」オリジナル商品。薄く平たいシルエットが特徴です。
職人の手仕事が感じられる商品たちは、どれひとつとして同じものはなく、それぞれの個性が感じられるものばかり。ぜひ直接手に取ってみてください。
鹿児島在住の作家たちが手がけたアートに触れられる空間
◆奄美の伝統技法と鹿児島の自然が生む「Dorozome」
入り口横に飾られているのは、店主のご主人の北一浩さんが作り上げた泥染めの作品。奄美の泥染めに魅了され、鹿児島の豊かな自然からインスピレーションを受けた作品が、店内に飾られています。
また、さまざまなシーンで使いやすい「クラッチバッグ」や、肩紐の長さ調節が簡単で少ない荷物をまとめたいときにぴったりな「ショルダーバッグ」など、泥染めの布を使った小物も購入できます。
◆鹿児島の土を使った、シンプルであたたかみのある土器や素焼きの焼き物
伊佐市在住の陶芸家、さのるりさんが手がけた土器や素焼きの作品も多く並びます。主な素材は伊佐の土や灰で、素材の質感を残したシンプルであたたかみのある雰囲気の作風が特徴的。
食器や香立のほか、伊佐の「たのかんさあ」をモチーフにした小さな人形のカプセルトイなど、ユニークなものもありますよ。
季節の食材を使ったスイーツが楽しめる喫茶スペースで、ほっと一息
奥にはこぢんまりとした喫茶スペースもあり、ドリンクや季節の食材を使った手作りのスイーツも楽しめます。席数は4席ほどと限られてはいますが、ゆったりとくつろげる空間です。この日は、手作りのベイクドチーズケーキを楽しむことができました。
アートや工芸品に囲まれた「adu.」は、穏やかな雰囲気の空間。「ash DESIGN&CRAFT FAIR」にも参加しているこのギャラリーでは、年に2回ほど県内外の作家の展示会も行われています。展示会の詳細や、営業日などについての情報はInstagramからチェックしてみてください。
adu.
- 住所
- 鹿児島市明和5-51-1
- 電話番号
- 099-837-9101
- 営業時間
- 12:00~17:00
- 営業日
- 不定営業(instagramから確認、または事前に問い合わせを)
- 可能な支払い方法
- 現金・クレジットカード
- 駐車場
- 有(3台)
- @adu.ig