霧島市隼人町にある築100年以上のレトロな木造駅舎の嘉例川駅。駅舎は県内最古で国の登録有形文化財となっていて、明治時代の面影を残す趣のあるたたずまいです。現在は無人駅ですが、木造の味わい深い駅にはたくさんの人が見物に訪れています。
春は桜、秋は紅葉と季節の移ろいを感じられる駅前に、2024年6月にオープンした「cafeママカラ」。これまでキッチンカーで体に優しい〝発酵美腸活弁当〟を提供してきた「ママカラ美腸活」の馬場健さん・由香さん夫妻が、縁あってこの地に店舗を構えました。
嘉例川駅周辺は、NPO法人霧島ヴィレッジを中心に、新たな地域づくりに取り組んでいます。cafeママカラはその第1弾として開業。元々、地域の憩いのスペースとして使われていた古民家「すぎ蔵」をカフェとして生まれ変わらせました。
この建物も、築100年近くの古民家。豆腐店兼住居だった建物を改装しました。昔ながらのはりや柱が残り、どこか昔懐かしい雰囲気があり、穏やかな時間が流れています。心がほっと落ち着く空間は、くつろいで過ごすのにぴったり。地域の高齢者からも親しまれているのだそう。
体と心を食で整える、自家製の麹調味料を使ったマクロビ薬膳料理
発酵・麹料理を極め、特級麹ソムリエの資格を持つ由香さんが手がけるのは、自家製の麹調味料を使ったマクロビ薬膳料理です。霧島市でとれた旬の食材にこだわり、季節に合わせた漢方やマクロビオティックの観点から、体と心を食で整える養生となる食事を提供しています。
ランチではキッチンカーでも人気メニューの、自家製発酵調味料と薬膳スパイス仕込みの「嘉例川カレー」(1,100円)や9種の野菜を豆乳チーズと麹で煮込んだ「美腸豆乳リゾット」(1,100円)がいただけます。どちらも食べたい人には、カレーとリゾットスープをあいがけにした「あいのりスペシャル」がお勧め。どれも自家製麹ドレッシングのサラダ付きで、グルテンフリー・砂糖不使用です。
旬の食材をふんだんに取り入れた小鉢やサラダ付きの「なんこつ麹煮ランチ」もぜひ。麹で煮込んだという県産豚肉の軟骨はトロトロ。自家製みそを使ったみそ汁も旬の野菜が具だくさん。自家製の甘酒も一緒にどうぞ。ランチのご飯は、発酵玄米か白米から選べます。
甘口カレーやリゾットなどキッズメニューも充実しているので、親子で楽しめるのもうれしいところ。麹を使ったチーズケーキや、霧島茶、霧島産のみかんジュースなど、ドリンクメニューも充実しています。
自家製の麹調味料や薬膳を取り入れて、手間暇かけて作った由香さんの料理は、どれも優しい味わい。おなかの中からがほっと温まる料理です。たくさん食べても罪悪感がなく、心と体が元気になります。
〝ママカラ〟という言葉には、「ママが変われば食卓が変わる。食卓が変われば家庭が変わる。家庭が変わればやがては地域が変わる」「ママからパパへ、ママから子供たちへ、本当の健康を繋いでいく」という思いを込めています。発酵料理や腸活に興味がある人は、由香さんにレクチャーを受けることもできますよ。
今後、2024年12月には物産館、翌年1月には温泉施設が開業する予定。Caféママカラの2階も宿泊施設として稼働する予定です。これからどんな駅前になるのか期待が膨らみます。
休日は豊かな自然に囲まれた嘉例川で、ゆっくりとくつろぎませんか。一人ひとりに寄り添ったおもてなしと、発酵と薬膳で元気をサポートする料理が癒やしてくれるはずです。
cafe ママカラ
- 住所
- 鹿児島県霧島市隼人町嘉例川2175-4
- 電話番号
- 080-2755-1929
- 営業時間
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11:00~15:00(L.O.14:30)
※夜営業(団体のみ)、宿泊は事前問い合わせを - 定休日
- 月、火曜
- 可能な支払い方法
- 現金のみ
- 駐車場
- 有 ※嘉例川駅駐車場
- @cafe.mamakara