地域を守る“企業防災”。企業の取り組みを紹介

南日本リビング新聞社が、子どもとその家族、地域とともに取り組んでいる「防災・減災プロジェクト」。今回は、プロジェクト協賛企業の防災・減災への取り組みを紹介します。

■INDEX■

【オプシアミスミ】
  年に1回「防災月間」を開催。来館者と共に防災・減災を考える

【鹿児島トヨタ】
  家と車をつなげて在宅避難も可能!もしもの災害に備える〝クルマ給電〟

【アミュプラザ鹿児島】
  「大規模防災訓練」を年2回実施。災害から地域の人々を守る拠点に

【一条工務店】
  実験を重ね、建築基準法の2倍耐震も巨大地震に備える「総合免災住宅」

【鹿児島日産自動車】
  鹿児島市と「災害連携協定」を締結。〝日産リーフ〟が災害時の非常用電源に

【田丸ハウス】
  独自の耐震と制震のダブル対策。「命を守り、暮らし支える強い家を」

【日之出紙器工業】
  被災者を支える「段ボールベッド」。自治体と協定を結び被災地に供給

【ヤマサハウス】
  災害に学び、進化し続ける技術開発。住み続けられる家と地域づくり

【オプシアミスミ】
年に1回「防災月間」を開催。来館者と共に防災・減災を考える

家族みんなで楽しめるショッピングモール「オプシアミスミ」。災害発生時の緊急一時避難場所として「津波避難ビル」に指定されています。
年に1回開催しているのが「防災月間」。自然災害に関する展示やイベントを行い、来館者と共に防災・減災を考える活動に取り組んでいます。
今年の防災月間は7月5日~8月31日に実施し、初日には家族で学べる防災イベントを開催。車いす利用者の避難行動を考えたり、新聞紙でスリッパを作ったりしました。また「災害に備え事前に準備をしてほしい」と館内には期間中、同施設でそろえられる、非常持ち出し袋にお勧めの防災グッズを展示。動画で、グッズを入れて持ち歩く〝防災ボトル〟の提案も行っています。

防災月間の館内展示。簡易トイレや給水バッグ、赤ちゃんの使い捨て哺乳瓶などがずらり
INFORMATION

オプシアミスミ

住所
鹿児島市宇宿2-3-5
電話番号
099-813-7011
受付時間
10:00〜23:00(一部店舗を除く)
定休日
無休

【鹿児島トヨタ】
家と車をつなげて在宅避難も可能! もしもの災害に備える〝クルマ給電〟

「いつもの電気製品がどこでも使えます」とスタッフ

いつもの車を「もしも」のときの電源として備える〝クルマ給電〟。「シエンタ」「アクア」「ヤリス」など、20車種以上のハイブリッド車が給電に対応(車種によってはオプション)。シエンタの場合、1500Wも使える電源車として、一般家庭の約5日分の電力供給が可能です(メーカーオプション)。在宅避難の際、家電などを使い、温かい食べ物や飲み物などを取ることができます。
また、県下トヨタ販売店は県と包括連携協定を締結し、災害時には電源供給可能な車両を被災地や避難所等に派遣。これに適合する車両はいざというときに備え、ガソリン等の燃料ゲージが半分を切らないよう日々のメンテナンスを大切にしています。

アクセサリーコンセントは新車購入時のオプションで付けられます
INFORMATION

鹿児島トヨタ

住所
鹿児島市西千石町1-28
電話番号
099-223-6161
受付時間
9:30~18:00
定休日
月曜、第2火曜休

【アミュプラザ鹿児島】
「大規模防災訓練」を年2回実施。災害から地域の人々を守る拠点に

大規模防災訓練の様子

〝鹿児島をもっと元気に、鹿児島をもっとステキに〟をコンセプトに掲げる商業施設「アミュプラザ鹿児島」。毎年春と秋の2回、消防署と連携した「大規模防災訓練」を実施しています。本館・プレミアム館・観覧車・駐車場などの館内各所で行う、大規模な地震や火災を想定した訓練には、各フロアごとに結成された「自衛消防隊」も登場。
鹿児島市の指定する「津波避難ビル(つなみからにげるたてもの)」でもあり、水害時には地域の人々の安全を守るための拠点としても機能。津波や洪水に対して防波堤の役割を担う「止水板」の設置訓練の他、有事には同じフロアのショップスタッフが協力して避難誘導や救護に当たれるよう、日頃から体制を整え、防災意識を高めています。

JR鹿児島シティ
大内田 ななさん


常に地域の皆さまに安心して頼っていただける施設であるよう、訓練に取り組んでいます

INFORMATION

アミュプラザ鹿児島

住所
鹿児島市中央町1-1
電話番号
099-812-7700
受付時間
10:00~20:00(一部店舗により異なる)
定休日
不定休

【一条工務店】
実験を重ね、建築基準法の2倍耐震も。巨大地震に備える「総合免災住宅」

一条工務店では、家の性能を追求するため、業界に先駆けて数多くの実験を行ってきました。耐震性においては、世界最大級の震動実験施設で「実大耐震実験」を繰り返し実施。そこでさまざまな性質を持つ過去の震度7クラスの巨大地震を再現し、検証を重ねてきました。
日本で近い将来発生が予想される南海トラフ地震では、被害規模が最大で死者29.8万人、全壊・焼失家屋200万棟以上といわれています。同社は巨大地震に備えるため、これまでのさまざまな実験に基づいて、全棟「耐震等級3」やその上を行く「2倍耐震」を開発するなど挑戦を続けています。
また、地震の揺れを1/3〜1/4程度に軽減する免震住宅の普及にも努めています。

鹿児島MBC展示場
店長
戸村 順一さん


万一の災害発生に備え太陽光発電と蓄電池もお勧めしています。自社製造しているため、コスト面でもお得に搭載可能です

INFORMATION

一条工務店

住所
鹿児島市与次郎2-5-37
電話番号
099-213-4301
受付時間
10:00~18:00
定休日
水・木曜休

【鹿児島日産自動車】
鹿児島市と「災害連携協定」を締結。〝日産リーフ〟が災害時の非常用電源に

鹿児島日産自動車は、鹿児島市と「災害連携協定」を締結しています。鹿児島市で災害による停電が発生した際は、電気自動車(EV)「日産リーフ」を非常用電源として電力を供給します。 
市指定の避難所等に、市内の日産販売会社の全店舗に配備する「日産リーフ」を無償で貸与。また、各店舗でも「日産リーフ」を電力供給源に、携帯電話等の充電等が行える場所を提供します。昨年も台風による大規模停電がありましたが、各店舗では常に〝もしも〟のときに備え、体制を整えます。
「日産リーフe+」の場合、フル充電で約4日間、家中の家電の電力を賄え(一般家庭の使用電力量を約12kWh/日とした試算)、停電時の備えとしても注目されています。

約4日間は家電の電力を賄える「日産リーフe+」。災害時、ライフライン復旧までサポート
INFORMATION

鹿児島日産自動車

住所
鹿児島市西千石町7-5
電話番号
099-223-8128
受付時間
10:00~18:00
定休日
第2・3火曜、水曜休

【田丸ハウス】
独自の耐震と制震のダブル対策。「命を守り、暮らし支える強い家を」

「災害が起こった時、命の次に大切なのは生活の基盤となる家です。自宅が無事であれば、そこにとどまって避難生活を送ることができます」と話すのは、田丸ハウスの所﨑敬幸さん。
〝震度7の地震を繰り返しても住み続けられる家〟を目指し、パナソニックの耐震住宅工法「テクノストラクチャーEX」を採用。全棟で構造計算を行い、388項目に及ぶ検査で家全体の強度やバランスを確認しています。揺れを吸収し損傷を抑える制震システム「テクノダンパー」も導入。耐震と制震のダブル対策で、災害時も自宅で暮らせる家づくりに注力。また、パナソニックビルダーズグループ「ハウジングコンテスト2024」で建築棟数九州No.1を獲得。実績を積み重ねています。

専務取締役
所﨑 敬幸さん


木と鉄の複合梁(はり)と、独自の構造計算で「耐震等級3」より厳しい基準をクリア。避難所と同等レベルの強さを備えた住まいです

INFORMATION

田丸ハウス

住所
鹿児島市田上2-33-11
電話番号
0120-120-153
受付時間
9:00〜17:00
定休日
水・木曜休

【日之出紙器工業】
被災者を支える「段ボールベッド」。自治体と協定を結び被災地に供給

段ボールを製造する日之出紙器工業は、災害の際、被災地に〝段ボールベッド〟を供給しています。被災者の避難生活緩和を目的とした段ボールベッド。同社は複数の自治体と災害協定を結び、常に供給できる体制を整えています。
「東日本大震災を機に、段ボールベッドが注目されるようになりました。軽いので持ち運びが容易で、簡単に組み立てられるのもメリットです。段ボール特有の構造を生かし、強度もしっかり計算されていますので、安心してご使用いただけます。また、簡単な間仕切りもあるので、避難生活時の精神的な疲れも軽減してくれます」と話す、同社の今西加奈さん。〝万が一〟のときに、利便性の高い段ボールが被災地・被災者を支えます。

主任
今西 加奈さん


段ボールのリサイクル率は約95%。災害後のごみ問題も資源ごみとしてリサイクルすれば解決です。段ボールにご注目を!

INFORMATION

日之出紙器工業

住所
日置市伊集院町麦生田2158
電話番号
099-273-9111
受付時間
8:20〜17:20
定休日
土・日曜、祝日休

【ヤマサハウス】
災害に学び、進化し続ける技術開発。住み続けられる家と地域づくりを

鹿児島市与次郎にあるMBC展示場

自然災害に対し〝そなえ・まもり・ささえ〟を柱に、気候風土に合った防災住宅を提案する「ヤマサハウス」。創業以来77年、災害復旧の知見や被害の教訓を生かし、〝家族と地域を守る家づくり〟を追求してきました。熊本地震を機に耐震等級3の1.25倍の強度を標準仕様とし、2022年から「地震建替保証」も標準仕様に。地震による補修・建て替えを保証し、災害時にも日常生活への「レジリエンス(回復力)」に優れた住まいを推進します。
こうした取り組みが評価され、同年にはレジリエンスジャパン推進協議会の「国土強靭化貢献団体認証」を取得。さらに翌年4月には「第9回ジャパン・レジリエンス・アワード」で優秀賞を受賞。今後も、災害に強い住まいで地域を支えます。

大型台風を想定して実施した机上演習の様子
INFORMATION

ヤマサハウス

住所
鹿児島市錦江町1-4
電話番号
099-295-3910
受付時間
9:00〜18:00
定休日
水・木曜休

リビング防災・減災プロジェクト
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