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あちこち編集長の安田です。
私たちあちこちの編集ライターは、メディアを通じて鹿児島のおでかけ情報を言葉と写真で伝えています。そのため、取材では魅力を見つけることが重要です。これには今までの経験が生きてくると感じることが多々ありました。
私のコラムでは、仕事以外での気づきや心動かされた場所や体験について書いていきます。
今回は鹿児島県湧水町にある丸池公園で開催された「名水丸池感謝の夕べ」に行ったときのことです。
この日は2024年9月7日(土)で天気はくもり。歩くと汗でびっしょりとなるほど、まだまだ暑さが厳しい日でした。それでも、どうしても見たかったのが、丸池湧水の水面に浮かぶ竹灯籠です。コラムというより、写真多めのレポートのような内容ですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
丸池湧水の水面や散策道に灯る約2,000本の竹灯籠
日本名水百景でもある丸池湧水は、生活用水や農業用水として地域の暮らしを支える大切な水源です。「名水丸池感謝の夕べ」は丸池湧水に感謝の気持ちを込め地域の人たちが毎年9月初旬に開催しています。今年で28回目です。
丸池湧水とつながる川では、水遊びをする子どもたちの笑い声が聞こえます。キッチンカーも来ており飲食を楽しむ人たちの姿も見られました。
水面にならぶ竹灯籠の先にはステージが設けられ、地元の吉松中学校マンドリン部や、鹿児島市の鹿児島実業高校吹奏楽部による演奏もありました。
水面や遊歩道には約2,000本がならびます。竹灯籠に灯されたオレンジ色のあかりがゆらめき、一帯が幻想的な雰囲気に包まれ多くの人が鑑賞していました。
ぐるーっと1周できる遊歩道の両脇や、川の土手、階段にも竹灯籠の灯りが続きます。竹灯籠のなかには、表面にトンボや花などの模様が彫られているものもあり、真っ暗な中に美しい模様だけが浮かび上がって見えました。
少し早めに到着したので、周辺を散策していると、竹灯籠に灯りをともすスタッフの皆さんの姿が目に入りました。汗だくになりながら、一つひとつ丁寧に灯していく姿から、この行事がいかに大切にされているのかが伝わってきます。
この地域に住んでいない私ですが、今回お邪魔させていただき、ここでの日々の平穏を願う気持ちが芽生えました。美しい丸池湧水と栗野周辺の自然がこれからもずっと。