おうちを訪ねるようなあたたかいイタリアンのお店

鹿児島市中心部から平川動物公園を目指し、坂之上駅から徒歩で5分ほどの住宅街の入口にある「Pizzeria KENCHI～ローマピッツァ食堂～」（以下、「ピッツェリアケンチ」）。ここでは薄い生地が特徴のローマピザやステーキ、さらにパスタなどが楽しめます。2012年にオープンしてから1度移転を経て、場所を変えながらも地域や遠方の人まで、幅広い層に親しまれる人気店です。

白を基調とした清潔感のある建物に入ると、元気の出るオレンジカラーがアクセントになっており、カウンター4席と2人掛け・6人掛けのテーブル席が並びます。

高校生の時に飲食店のアルバイトをしたことがきっかけで、いつかお店を開きたいと思ったというオーナー。その思いが変わることなく、夢の実現に至りました。お店の名前の由来を伺うと、薄い生地のピザのお店で働いていた時に先輩から「ケンちゃん」と呼ばれていて、「ケンちゃん家」から「ケンチ」となったそう。
オーナーの人柄もあり、まさにおうちを訪れるような、あたたかい雰囲気です。

薄い生地にとことんこだわる「ピッツェリアケンチ」のピザ

大理石でできた作業台の上で、湿度に敏感でデリケートな生地を、その日の状態を見極めながら素早く美しく伸ばしていく姿は、まさに職人の熟練した技。

オーナー自らタイルを貼って仕上げたおしゃれなピザ窯は、イタリアから直接輸入された本格派。窯の中でピザを回しながら絶妙な焼き加減でさっと取り出す一連の動きにも、職人の技と感性が光ります。

ランチメニューの「ピッツァセット」を堪能！

ランチメニューは、ピッツァセット・石窯焼きステーキリゾットセット・パスタセットの3種類あります。今回は、「ピッツァセット」をいただきました。
「ピッツァセット」は、前菜・メインの本日のピッツァ・ドリンクのセットです。
他2種のランチメニューも、メイン・前菜・ドリンクが付き、各ランチセットには、プラス440円で3種類のデザート盛り合わせが付けられます。

「本日のピッツァ」は、マルゲリータと、ツナとゴボウのバーニャカウダソースでした。
定番のマルゲリータは、加熱したときの甘みにこだわり選んだサンマルツァーノというトマトソースと、バジルの相性が絶妙です。ツナとゴボウのバーニャカウダソースは、旬の新ゴボウのシャキシャキ感とガーリックが香るまろやかなソースがたまりません。

1枚のピザの中でソースの塗り方やモッツァレラチーズの大きさを変えるなど、食べていても飽きのこない工夫がされています。軽い食感の薄い生地が食材の旨みをひきたて、ぺろりと食べられることが魅力です。

前菜のオードブルは、その日によって内容が変わります。今回は、しらすとトマトのブルスケッタ・自家製ロースハム・ゼッポリーニでした。
ゼッポリーニとは、ピザ生地にあおさを混ぜて揚げたもので、イタリア南部ではおやつとして親しまれています。磯の香りがほのかに香り、モチっとした食感が楽しめる人気の一品。

一緒に盛られる色鮮やかなサラダには、種入りマスタードの入った特製ドレッシングがかかっています。ほどよい酸味があり、マスタードの辛さはマイルドでとても食べやすいドレッシングです。
ファンが多く、お客さんの要望から、店内で購入ができるようになっています。

ランチセットにプラスして付けられるデザートセットは、3種類のデザートが楽しめます。今回は、知覧茶のケーキ・苺のパンナコッタ・ブラッドオレンジのソルベです。ちょっとずつ楽しめるのがうれしいポイント。
自家製のジェラートは旬の食材を使い、夏はすいか、秋は栗など旬の味覚を味わえるので、季節ごとにぜひ訪れてみて。

「ピッツェリアケンチ」では、ランチだけでなくディナーも楽しめます。ディナーは単品料理とコースがあり、コース料理は2名から。また、8～16名のコース料理で貸し切りの利用も可能です。基本ランチは席の利用が90分のため、ランチもディナーも予約をおすすめします。
ピザやパスタ、ゼッポリーニなどの前菜、2～5名盛りのオードブルが、テイクアウトできます。詳細はInstagramで確認を。

「ピッツェリアケンチ」はピザや旬の食材を用いた料理、自家製のものなど、オーナーのこだわりがたくさんつまった料理が楽しめるお店です。普段の食事としても記念日の食事としても利用してみてはいかがでしょうか。