どんぶり定食をおしゃれに。ふらっと立ち寄れる気軽な食堂

JR谷山駅から車で約5分、慈眼寺駅から徒歩7分の場所にある「uroko食堂（うろこしょくどう）」は、海鮮丼をはじめ、さまざまなどんぶり定食のランチと完全予約制のディナーが味わえるお店です。
店名とどんぶりのロゴが描かれた看板が目印。店内は、カウンター席が4席、2人掛けと4人掛けのテーブル席があり、壁は木目調のデザインで落ち着いた雰囲気です。

店主の林さんは、女性がひとりでふらっと立ち寄れるような食堂を作りたいという思いで、2025年4月谷山の地に店を開きました。食べやすいサイズや盛り付けに配慮して提供しており、男女問わず楽しめる定食屋さんを目指しています。

「uroko食堂」は、魚の鱗（うろこ）にちなんで名付けられたお店です。
店主はかつて魚屋や市場で働いていた経歴を持ち、その豊富な経験を生かして、毎朝市場に足を運びます。長年培ってきた目利きの力と、現場で築いた信頼関係をもとに、その日の旬や鮮度を見極め、自らの目で選び抜いた魚介を仕入れています。
そんな新鮮な魚介を贅沢に盛り込んだ丼ぶりを味わえるのも、「uroko食堂」の大きな魅力です。

魚の目利き職人が選ぶ、肉厚魚介の「日替わり海鮮丼定食」

人気の看板メニューは「日替わり海鮮丼定食」です。
ご飯が隠れるほどに、新鮮な魚介がびっしりと覆いつくす海鮮丼。この日の魚はサーモン・真アジ・真鯛・真ダコ・メジナ・赤海老の6種類でした。魚介は日替わりですが、その日のうちに変わることもあるとか。

脂ののった旬の魚介を一口噛むごとに甘みと旨みが広がり、肉厚で食べ応え抜群。甘いさしみ醤油との相性もばっちりです。
酢飯を使用していないため、魚介そのものの風味をしっかりと味わえます。そのなかでも特に驚いたのは、真だこのやわらかさ。店主の丁寧な下処理がうかがえました。
海鮮丼と一緒に楽しみたい、「お出汁セット」や店主手作りの「自家製からすみ」など、味の変化を楽しめるトッピングもおすすめです。

このときの味噌汁は、豆腐と長島産のあおさが使われており、磯のやさしい香りがふわりと広がります。
日替わりの小鉢は、ごま油と桜エビが香ばしいシャキシャキ食感の「小松菜と桜エビの和え物」とクリーミーな「ポテトサラダ」でした。仕入れによって変わるため、春にはホタルイカやツブ貝など、季節を感じる一品が並ぶこともあります。

取材日は、コーヒーゼリーが作ってあり、漬物の代わりにいただきました。定食はどんぶりに小鉢2種と漬物、味噌汁が付いてきますが、この日のように、プチデザートが食べられることがあるかもしれません。

4種の薬味の食感が楽しい、期間限定「鳥刺しと卵の生親子丼定食」

期間限定「鳥刺しと卵の生親子丼定食」は、鳥刺しに卵黄がのった、まさに〝生の親子丼〟。鹿児島ならではのどんぶりです。
鳥刺しは肉厚でやわらか。弾力のある赤身にほどよい脂がのっており、炙った皮目はコリっと歯ごたえがあります。さらに甘い醤油だれと、とろけた卵黄が鳥刺しに絡み、濃厚な味わいに。ごはんと薬味を一緒に頬張ると、大葉の爽やかな香りがふわっと広がり、天かすのサクサク感と玉ねぎのシャキシャキとした食感が楽しめます。たれと卵黄がしみこんだご飯も絶品で、それだけでも箸が進むどんぶりでした。

ランチの予約時間は、11時のみ受け付けています。夜は、鴨のしゃぶしゃぶコースが楽しめる完全予約制です。営業日や詳細はInstagramで確認を。

これからも「日替わり海鮮丼定食」以外のどんぶりメニューは期間限定です。日々の仕入れにこだわり、丁寧な下処理を重ねたどんぶりが食べられる「uroko食堂」。旬の食材や彩り、バランスを加味した定食は、訪れるたびにさまざまな変化が楽しめます。洗練された店構えに、親しみやすいスタッフが出迎えてくれるお店です。ぜひ訪れてみてください。