90年続く「壽屋製餡所」が営む和菓子店

市電・二軒茶屋電停から徒歩約5分。鹿児島市新栄町にある「あん楽菓子舗(あんらくかしほ)」は、毎週金・土曜日のみ営業する和菓子店です。


運営するのは、1936年(昭和11年)に創業した「壽屋製餡所(としやせいあんじょ)」。和菓子に欠かせないあんこを90年作り続ける“あんこのプロ”です。工場が新栄町に移転してからは、およそ50年。設備は新しくなっても、あんこづくりの基本は創業当時から変わりません。




原料の小豆は北海道産を使用。低温倉庫で保管し、品質が落ちないよう管理を徹底しています。
工場では、小豆を数時間かけてじっくり炊き上げ、水にさらしてから搾ることで「生あん」を作ります。
そこに砂糖を加えて練り上げれば、私たちが口にするあんこが完成します。
一見シンプルな工程ですが、豆の状態は年によって異なり、製造時の気温や湿度によっても仕上がりが変わります。炊く時間や砂糖の配合を見極めて調整するのは、長年積み重ねてきた職人の経験があってこそ。数字やレシピだけでは補えない感覚が、あんこのおいしさを支えています。
“あんこを楽しむ”和菓子店の人気商品を紹介!

「あん楽菓子舗」は“もっとあんこの魅力を知ってもらい、楽しんでほしい”という想いから、1998年(平成10年)にオープンしました。
販売している商品には、その日のうちに製餡所でつくられた出来立てのあんこを使用。定番は粒あん・こしあん・白あん・芋あん・うぐいすあんなど5種類以上がそろいます。さらに、夏にはレモンやブルーベリー、冬にはいちごなど、あんこを知り尽くしているからこそ生まれる、遊び心のあるあんこも登場します。




◆定番から変わり種までそろう看板商品「どら焼き」

看板商品のひとつが「どら焼き」。開店時から受け継がれるレシピで、生地には蜂蜜と砂糖を使用。一枚ずつ鉄板で手焼きすることで、しっとりふわっとした食感に仕上げています。中に挟む粒あんも、どら焼きの生地に合わせて甘さとやわらかさを調整したもの。生地とあんこが一体になるような、バランスのとれた味わいです。


「あんバタどら焼き」は、やさしい甘さの粒あんと、程よい塩味のバターの組み合わせが絶妙。甘すぎず、ぺろりと食べられます。夏には期間限定で「レモンどら焼き」も登場。レモンピール入りのレモンあんとマスカルポーネクリームを合わせた爽やかな味わいは、暑い季節にぴったりです。
◆「あんだんご」は、午前中に売り切れることもあるほどの人気


「あんだんご」は、この店一番の人気商品です。
団子は自社工場で一本一本焼き上げており、表面の焼き目の香ばしさと、上品な甘さのこしあんとの組み合わせが魅力。あんこを団子の上にのせるスタイルではなく、団子全体に丁寧にまとわせているのが特徴です。午前中に売り切れてしまうことも多いので、気になる人は早めの来店を。
◆ユニークな形がかわいらしい「二軒茶屋もなか」


店舗がある地域の名前がついた「二軒茶屋最中」は、茶屋をモチーフにしたかわいらしい形が目を引く一品。中には、たっぷりの粒あんとやわらかな求肥(ぎゅうひ)が入っています。
香ばしいもなかの皮と程よい甘さのあんこ、もちもちとした求肥が重なり、どこか懐かしさを感じる素朴な味わいです。
◆和と洋が自然に溶け合う「あんバタークロワッサン」

「あんバタークロワッサン」は、しっとりとしたクロワッサン生地にたっぷりのあんことバターを挟んだ、若い世代を中心に人気の一品。一口食べると、リッチなバターの風味が広がり、そこに粒あんの甘さとコクが重なります。食べ応えがありながらも後味はすっきりとしていて、和と洋が自然に溶け合った味わいです。

90年近く受け継がれてきた製餡技術と、「あんこの魅力をもっと伝えたい」という思いから生まれた「あん楽菓子舗」。ひな祭りや6月の創業祭など、季節やイベントに合わせた限定商品が登場することもあるので、訪れるたびに新しい出会いがありますよ。
週末のおやつや手土産探しに立ち寄ったり、お気に入りのお菓子を買って近くへおでかけしたり。あんこを知り尽くした職人が作る、奥深いおいしさを味わってみてください。
あん楽菓子舗
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市新栄町4−19
- 電話番号
- 099-258-3322
- 営業時間
- 10:00 〜 16:00
- 営業日
- 金・土曜
- 駐車場
- 有
- 可能な支払い方法
- 現金のみ
- ホームぺージ(壽屋製餡所)
- https://toshiyaseian.com