鹿児島中央駅から車で約35分、日置市東市来町にある「tubu-ichigo(つぶいちご)」は、イチゴ農家「川畑農園」が営むタルトのお店です。

広々とした空が広がる自然豊かな場所に、イチゴの栽培ハウスがあり、その向かいには赤色が青空に映える、イチゴをモチーフにした店舗があります。イチゴのシーズンである12月から5月中旬には、朝摘みの新鮮なイチゴがパックで販売されます。1組が入るこぢんまりとした店内も、イチゴの香りで満たされ、川畑さんご夫婦が笑顔で迎えてくれました。

「川畑農園」を営む川畑直樹さんは、以前スーパーマーケットに勤め野菜・果物を担当していました。野菜ソムリエやフードコーディネーターの勉強をするうちに「作り手になりたい」と思うようになり、そこからイチゴ狩りもしている観光農園「片平観光農園」で3年間イチゴの栽培などを学び、2022年4月に独立オープンしました。「農薬をなるべく使わない栽培方法を研究しながら、これからも進化していきたい」と語る川畑さんが育てるイチゴは、香りがよく、ジューシーな甘さが魅力です。

イチゴの風味を楽しむ、それぞれの品種の魅力
独立当初から栽培しているイチゴの品種は「さがほのか」です。今年から「しろいちご」と「やよいひめ」も加わり、異なる品種の風味を楽しめるようになりました。
佐賀生まれで鹿児島を代表する「さがほのか」は、やわらかな甘みと酸味のバランスがよく、ふんわりとした香りが口に広がります。群馬県を中心に栽培される「やよいひめ」は、甘みが強く、酸味は控えめ。果肉がしっかりとしているのが特徴です。ほんのりピンクがかった「しろいちご」は、さっぱりとした甘さと酸味が魅力です。

イチゴは収穫後、時間が経つにつれて糖度が落ちていくため、旬の時期にはぜひフレッシュな味わいを楽しんでみてください。「やよいひめ」と「しろいちご」は収穫量が限られているため、購入を希望する場合は事前に確認を。 ※イチゴの価格は時期や市場状況によって変動します。



一年中楽しめる「tubu-ichigo」のイチゴスイーツ
たっぷりのイチゴを使ったタルトやスムージーは、一年を通して楽しめます。スイーツをはじめたきっかけは、形や色の規格外イチゴを無駄なく活かすため。冷凍保存やジャム加工をすることで、季節を問わず提供しています。
店頭には、イチゴを使ったタルトが約6種類、イチゴ以外のタルトが2~3種類並び、週ごとにバリエーションが変わります。



◆果汁のジューシーさをそのままに「いちごの焼き込みタルト」

生地にイチゴをそのまま入れて焼き込み、イチゴの風味がしっかりと感じられるタルトです。アーモンドプードルを使用したしっとり生地に、加熱によって甘みが増したイチゴの果汁がジュワッと広がります。
◆甘さと食感がクセになる「いちごのコンポテクランブルタルト」

ザクザク食感のクッキー生地を砕いてのせたタルトに、中には、砂糖を控えめにし、イチゴ本来の甘酸っぱさを活かしたジャムがたっぷりと。果肉感を残したジャムと、甘みのあるタルト生地の相性が抜群です。
◆爽やかな味わいの「いちごのレアチーズタルト」

イチゴジャムをクリームチーズ生地に混ぜ込んだ、薄いピンク色のタルト。イチゴのつぶつぶ食感と、つるんとした口あたりです。サクサクのタルト生地と相まって、一度食べ始めると手が止まらない美味しさが魅力です。
そのほかに、「ストロベリークランブルチーズタルト」「いちごのベイクドチーズタルト」「いちごとチョコのタルト」も並んでいました。
店頭に並ぶタルトは、事前にInstagramでお知らせしています。前日の午前中までの予約で、ホールタルトの注文も。大量購入を希望する場合も、事前の確認がおすすめです。ぜひチェックしてみて。

このときも、地元のひとだけでなく、近隣市町村から多くの人が訪れていました。
自然に囲まれた「tubu-ichigo」で、イチゴの甘い香りに癒されてみませんか。イチゴの時期はもちろん、ドライブのときにもぜひ立ち寄ってみて。
tubu-ichigo
- 住所
- 鹿児島県日置市東市来町長里
- 電話番号
- 090-7534-3242
- 営業時間
- 10:30~17:00
- 営業日
- 金・土・日曜
- 可能な支払い方法
- 現金・クレジットカード・電子マネー
- 駐車場
- 有
- @tubu_ichigo