美山の遊び場「cocoNotsu」で五感と季節をめぐるカフェやアート

美山の遊び場「cocoNotsu」で五感と季節をめぐるカフェやアート
TRIP
#⽇置市
#カフェ #ランチ #写真映え #家族・子ども #特別な贈り物 #生活雑貨 #陶器

鹿児島市内から車で約25分。薩摩焼の里・美山にある「cocoNotsu(ここのつ)」は、自然に包まれた敷地に、カフェやショップ、ギャラリー、アトリエが点在し、自由に散策を楽しめる場所です。敷地内には、日向夏や橘、柿、梅などの大きな木が立ち並び、鳥のさえずりが聞こえ、“ここのつに棲む杜の怪獣”の「ここのん」「ドングー」「ギギ」が訪れる人を出迎えてくれます。

五感と四季が重なり合う“ここのつの感覚”を、それぞれの感じ方で楽しめるこの場所では、イベントや展示、ウェディングなど、多彩な用途で利用できるのも魅力のひとつです。
晴れた日には、陽に照らされて輝く緑が美しく、雨の日には木々をぬらす雨音や、ふわりと立ちのぼる土の匂いから、静かな自然の息づかいを感じることができます。
そんな「cocoNotsu」の魅力をめぐりながら紹介していきます。

ランチやカフェ、焼き菓子などが楽しめる「cafe+goods valo(カフェ・雑貨 ヴァロ)」

▲「cafe+goods valo」

敷地の中心にある「cafe+goods valo」のコンセプトは、特別な日にも日常にも寄り添う「ハレとケ」。店内の大きな窓から自然豊かな緑を眺めながらゆっくりと過ごせる空間。その一角には、セレクトされた北欧系の雑貨が並び、贈りものにもぴったりなアイテムがそろいます。

▲「MOHEIM」の雑貨
▲「BIRDS‘WORDS」の雑貨

◆あれこれを少しずつ楽しめる「おとな様ランチ」

▲「おとな様ランチ」ドリンク付き 1,700円

ランチメニューは、その日ごとに内容が変わるのも楽しみのひとつ。
この日は「おとな様ランチ」で、本日のキッシュ・パスタ・フレッシュサラダ・プチデザートにドリンクのセットでした。そらまめがたっぷり入ったキッシュや、しらすときのこの香ばしい和風パスタ、野菜の旨みを堪能できるグリーンサラダとグリル野菜など、あれこれ少しずつ楽しみたい気持ちを満たしてくれます。デザートのミルクプリンには、自家製の梅ジャムが添えてあり、季節の恵みのやさしい甘さを楽しむことができました。
ランチはInstagramのストーリーでお知らせしています。ぜひチェックしてみて。

◆ほろ苦さと甘さを楽しむ「ここのつパフェ」

▲「ここのつパフェ」600円

栗の甘露煮とマロンクリーム、バニラアイスにコーヒーゼリー、ラムレーズン、生クリーム、スポンジケーキが、一つひとつの味わいを引き立てながら、層になったパフェ。ほろ苦いコーヒーゼリーとラムレーズンの香りが、しっとりとしたスポンジとともに、最後のひと口まで楽しめるスイーツです。

森を散策しながら楽しむ、イベントやギャラリー、ウェディング

▲「gallery isado」

森の手前にある「gallery isado(ギャラリー イサド)」では、絵画やアートの企画展が行われるほか、水場もあり、簡単な食事会などにも利用できます。展示のない日は、テイクアウトの持ち込みも可能で、休憩スペースとして自由に使える開かれた場所です。
さらに奥へ進むと、地域の人々も散歩に訪れる、大木に囲まれた遊歩道が続いています。この森の中でも展示ができるよう整備されており、イベントのときは自然のなかでアートを楽しむことができます。

▲「ポラーノ広場」

森をぬけると小さな丘がある「ポラーノ広場」が。マルシェや音楽イベント、子どもたちが草滑りを楽しめる広場です。ナイトウェディングやウェディングフォトとしても活用されるなど、さまざまな用途で利用されています。

▲「NiNES」の外観

その一角に建つ「NiNES」は、「cocoNotsu」を運営する株式会社ナインズの事務所。店舗や住宅のリノベーション設計・施工の相談、オリジナル家具の製作依頼などにも対応しています。また、建物内には、ウェディングの控室や、施設レンタル利用時に使用できるゲストルームがあります。

▲「NiNES」の事務所内
▲ゲストルーム

◆チャレンジショップもできる「cocoNotsu LAB(ここのつ ラボ)」

▲「cocoNotsu LAB」

古民家をリノベーションして生まれた「cocoNotsu LAB」は、柱や梁を当時のまま残しながら、北欧のエッセンスを取り入れた内装が印象的な空間です。物販や作品展示、キッチンには冷凍冷蔵庫やオーブンも完備されており、料理教室はもちろん、オープン前のテスト営業や1日単位のチャレンジキッチンとしての利用もできます。窓を広々と開けると外から縁側に座ることができ、いろいろな使い方を想像できる創りとなっています。(要事前予約)

響きで感じる器の魅力「ミヤマ オノマトペ」

美山で60年以上にわたって窯を構えていた「薩州善衞陶舎(さっしゅうぜんえいとうしゃ)」。当主・吉永誠悟さんの逝去後、作品が残されたままになっていたその場所を引き継ぎ、2025年にオープンしたのが「ミヤマ オノマトペ」です。館内では、吉永誠悟さんの作品とともに、陶磁器作家・城雅典さんと有安勇翔さんの作品を中心に展示・販売されています。

【オノマトペ】
自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音(おん)で象徴的に表した語。音象徴語。擬音語・擬声語・擬態語など。
▷ イギリス onomatopoeia フランス onomatopée 「オノマトペア」とも言う。


音や動き、気配をことばにしたら、こうなった。
ぐるぐる、ふわふわ、ざらざら、ころころ。
このお店では、そんなことばの響きで
器や雑貨を分けて展示しています。

見るたび、ふれるたび、
心にうかぶ音や気配を、お楽しみください。
ことばとものが響き合う、
静かな遊びの空間です。 

作品をただ眺めるだけでなく、「この音は、器のどこを表しているのだろう」と感じながら見ることも楽しく、逆に、「この器なら、どんな音で表せるだろう」と想像するのもまた面白い体験です。それぞれの作家の個性がありながらも、イメージの〝音〟という共通の切り口で魅力が交差し、響き合う。そんなユニークな出会いが待っています。

森を歩き、器にふれ、静かな空気に身をゆだねる。おいしいランチや雑貨との出会い、アートや自然を通して、そのときどきを楽しむのもいいものです。イベントなどの情報はInstagramで発信しています。ぜひ「cocoNotsu」にお出かけしてみて。

INFORMATION

cocoNotsu(ここのつ)

住所
鹿児島県日置市東市来町美山1932
電話番号
099-298-9791(営業時間内のみ)
※ランチの予約は行っておりません
営業時間
・cafe+goods valo:11:00~L.O.16:30(17:00)
・ミヤマ オノマトペ:11:00~17:00(土日のみ営業)
定休日
水・木曜
※ミヤマ オノマトペは土日のみ営業
可能な支払い方法
現金・クレジットカード・電子マネー
駐車場
Instagram/cocoNotsu
@coconotsu_miyama
Instagram/ミヤマ オノマトペ
@miyama_onomatope
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。
内容は2025年07月時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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