気軽に楽しめる創作西洋料理の食堂

鴨池公園から谷山街道を挟んですぐの場所にある「Chest Smile Kitchen(チェスト スマイル キッチン)」。ここで味わえるのは、フレンチやイタリアンをベースとした創作西洋料理です。料理の中には、日本らしいエッセンスを加えたものも楽しめます。

手がけるのは、ペルー・リマの日本大使館で約6年間、公邸料理人を務めた山下真一郎さん。2025年3月、実家のある鹿児島に“気軽に楽しめる創作西洋料理の食堂”をコンセプトにオープンしました。
「高級な食材でなくても、調理工程や素材の一つがひとつがおいしければその一皿は美味しくなる」と語る山下さん。30年以上かけて培った味覚と経験を生かしながら、訪れる人に心を込めた一皿を届けています。
この日も店内では、テーブル席でゆっくり食事を楽しむ夫婦や、カウンターで気軽に料理を味わう人の姿が見られました。
肩ひじを張らずに楽しめる創作西洋料理をランチで

ランチは「香味野菜たっぷりのチキンカレー」「ラザニア(パン付き)」「本日の魚介料理(パン付き)」「日替わりプレート(パン付き)」の4種類。いずれもミニ南仏風サラダ、デザート、コーヒーが付いてきます。
◆食感と味の層を最後まで楽しめる「ラザニア」

焼きたてのチーズがふつふつと音を立て、香ばしい香りが立ちのぼる「ラザニア」。平打ちのラザニアシートは茹でることで、もっちりとした弾力です。そこに重ねるのが、とろりとなめらかなベシャメルソース。上品なコクが広がり、ラザニア全体に絡むことで、ぷるんとした口あたりに仕上がります。
さらに、赤ワインで煮込んだボロネーゼソースが、肉と野菜の旨みをしっかりと引き出し、味わいに深みを加えます。層を重ねるごとに風味が広がり、濃厚でありながら重さを感じさせない一皿です。
◆ゆかりとバジルを合わせた料理「鯛と赤海老のポアレ、バジル風味」

この日の魚介料理は「鯛と赤海老のポワレ、バジル風味」。
鯛は皮目をパリッと香ばしく焼き上げ、身はしっとり。赤海老はプリッとした食感が魅力です。

合わせるのは、緑と赤の2種類のバジルソース。緑はすりごま入りのまろやかなバジルピューレ、赤は赤玉ねぎとトマトのピューレをベースに、バジルとケーパーを合わせたもの。鮮やかなソースが魚介の旨みを引き立てます。
添えられたナスとししとうは、炒めながらさし水で蒸し焼きにし、仕上げにゆかりを和え、爽やかな風味に仕立てています。バジルと同じシソ科であるゆかりを組み合わせた、夏にぴったりの一皿でした。

◆料理の最後まで楽しませてくれるデザート

デザートは、バニラビーンズが香る「クレームブリュレ」と、「ブラマンジェ」から選べます。
ふわふわの泡をまとった「ブラマンジェ」は、なめらかな口どけで、やさしい甘さの中にほんのりとココナツの香りが広がります。上にはいちごのソースがかかり、中にはいちごのジャムが。クリーミーで甘酸っぱいデザートが、最後まで食事を楽しませてくれました。


「言葉が通じなくても料理を通じて人とつながれる」。各国を巡る旅のなかでそう感じたことが、山下さんが料理人を志すきっかけになりました。それから30年以上、食材一つひとつに真摯に向き合いながら料理を届けています。
肩ひじを張らずに楽しめる創作西洋料理は、夜はアラカルトで味わえます。訪れる人を自然体でもてなす一皿との出会いに、ぜひ訪れてみてください。
※2025年10月頃からアルバイトを募集予定。気になる人はお店にお問い合わせを。
Chest Smile Kitchen(チェスト スマイル キッチン)
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市下荒田4丁目49−1 田畑ビル 103号室
- 電話番号
- 050-8884-9758
- 営業時間
-
昼:11:30~14:30
夜:18:00~21:30 - 定休日
-
月・火曜
※不定休ありのためInstagramで確認を - 可能な支払い方法
- 現金・クレジットカード・電子マネー
- 駐車場
- 無
- @chest.smile.kitchen