錦江湾と「重富海岸自然ふれあい館 なぎさミュージアム」

JR重富駅から車で約4分。姶良市の重富海岸沿いに、周囲の松林に溶け込むように「重富海岸自然ふれあい館 なぎさミュージアム」(以下、「なぎさミュージアム」)が建っています。
ミュージアムの目の前に広がるのは、約53ヘクタールの重富干潟。錦江湾では最大規模の干潟で、干潮時には実際に歩いて観察することができます。
※干潟(ひがた)とは
潮の満ち引きによって、海になったり陸になったりする場所のこと。砂や泥でできた、広くて平らな地形です。

施設には、錦江湾の成り立ちや干潟の役割、生き物たちについて楽しみながら学べる展示があり、近隣の親子連れや、遠足で訪れる子どもたちのほか、県外や海外からの観光客も訪れます。運営しているのは、環境教育や自然保全に取り組む「NPO法人くすの木自然館」。館内での物販や周辺の案内ツアーも行っています。


錦江湾は、火山の大噴火によってできたカルデラの海。湾の奥には海底火山があり、干潟のような浅い場所から、水深200mを超える深海まで、ここまで多様な環境がそろう海域は世界でも珍しいといいます。そんな豊かな海には、現在わかっているだけでも700種類以上の生き物が暮らしています。私たちの食卓に馴染みのあるキンメダイやタカエビも、実は錦江湾の深海にすむ生き物です。
錦江湾の生き物が身近に感じられる展示



館内にはたくさんの水槽が並び、全体でおよそ50種類(※)の生き物が飼育されています。どの水槽も、岩や海藻のレイアウトや水温、水槽内の明るさなど、それぞれの生き物が暮らしていた環境を再現。自然に近い状態の生き物たちを観察できます。
※生き物の種類数は日々変動することがあります


干潟の生き物が飼育されている水槽は、潮の満ち引きを再現する仕組みが備わっています。
水が少ないときは砂や岩の隙間に隠れ、水かさが増えると外に出てくるハゼの姿など、時間帯によって生き物の行動が変わる様子も楽しめますよ。
そのほか、錦江湾の地形や成り立ちについてのパネルや模型、周辺の絶景スポットを紹介する「錦江湾ビューポイント」、季節によって変わる企画展などの展示もあります。
また、錦江湾の自然と私たちのつながりや、環境保全活動についての動画も上映。イルカやウミガメ、渡り鳥のクロツラヘラサギに焦点を当てた、5~6分ほどの動画が見られます。
学んだあとは、そのまま海岸へ!

館内では、有料で長靴やバケツ、スコップなどの貸し出しも行っており、手ぶらでも散策や観察ができます。干潟は干潮時にしか現れないので、訪れる前に時間を調べておくと安心です。


また、砂浜でも走れる、電動車いす型の近距離モビリティ「ウィル」も導入しています。普段車いすを利用している人はもちろん、砂浜を歩くのが不安な方も利用OK。
周辺の松林には、ベビーカーや車いすで通行しやすい遊歩道も整備していて、さまざまな人が楽しめる海岸づくりが進められています。

鹿児島に住む私たちにとっては、当たり前の景色である錦江湾。「なぎさミュージアム」では、そんな錦江湾や、そこで暮らす生き物について楽しく学べます。
ドライブの途中にふらりと立ち寄ったり、見学後に干潟をゆっくり散策してみたり。重富海岸をちょっとだけディープに楽しめる場所に、ぜひおでかけしてみて。
重富海岸自然ふれあい館 なぎさミュージアム
- 住所
- 鹿児島県姶良市平松7675
- 電話番号
- 0995-73-3146
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
-
火曜、年末年始
※時期によって変動あり。詳しくはホームぺージをチェックしてください - 入館料
- 無料
- 駐車場
- 有
- @nagisa_museum
- その他
- 豊かな自然を次の世代へ残すために、海岸や周辺施設はマナーを守って利用しましょう