愛され続けて100年。店内には鹿児島銘菓のほか、洋生菓子もずらり
大隅半島の錦江湾沿いを走る国道269号線は、目の前に海が広がり、天気の良い日には対岸に開聞岳まで望める、爽快なドライブコースです。そんな街道沿いに、鮮やかなブルーの壁が印象的な「原製菓舗」があります。
大正15年(1926年)創業。2025年に創業100年を迎えた、錦江町を代表する老舗菓子店です。

店内には、看板商品の「ひとくちげたんは」をはじめ、丸ボーロ、いこ餅、高麗餅、きんかん最中など銘菓がずらりと並んでいます。ショーケースには、チーズケーキやタルトなどの洋生菓子も。デコレーションケーキも販売されていて、地元の人々が日々通う、温かな雰囲気が伝わってきます。


40年以上愛される看板商品「ひとくちげたんは」
「げたんは」は、黒糖の蜜をたっぷり染み込ませて作る鹿児島の郷土菓子。一般的には大きめの三角形や台形にカットされたものが多い中、原製菓舗では、2代目が「もっと食べやすく、手や指にべたつかないものを」と考え〝ひとくちサイズ〟を考案しました。

国産の黒糖と地元産の卵を使い、外はさくっと、中はしっとり。黒糖のコクとほどよい甘さがホッとする味わいです。お茶はもちろん、コーヒーや紅茶にもぴったり。ついつい、もう一つと手が伸びてしまいます。

販売から40年以上になるロングセラー「ひとくちげたんは」。和菓子のオリンピックともいわれる「全国菓子大博覧会」で、「全菓博栄誉大賞」を受賞した逸品(第23回)。そのおいしさを支える製造工程は、すべて手作業です。
「黒糖に浸して乾かした後、くっつかないようにほぐしていきます。ほぐすタイミングや加減で仕上がりが変わるんですよ」と教えてくれたのは、3代目店主・原純一郎さん。繊細な手仕事の積み重ねが、長年愛される味わいを生み出しています。
金箔もキラリ!人気焼酎「魔王」を使った大人の焼酎ゼリー

原製菓舗には人気商品が多数あります。例年4月頃から11月頃まで、期間限定で販売される「焼酎ゼリー」もその1つ。同じ錦江町にある「白玉醸造」の人気焼酎「魔王」「元老院」を使ったもので、20年ほど前に原さんが考案しました。ゼリーの中でキラキラ輝く金箔が、特別感を引き立てます。

冷蔵庫でしっかり冷やしていただきましょう。「魔王」は、フルーティーな香りとスッキリした飲み口が特徴のプレミアム焼酎。それを使ったゼリーは、柑橘系の香りがふわっと広がり、華やかな風味。ほんのりとしたやさしい甘さがあり、想像していたよりもずっと軽やかな味わいです。
一方、麦焼酎と芋焼酎をブレンドし、樫樽で長期貯蔵した本格焼酎「元老院」を使ったゼリーは、「魔王」とはまた違う、まろやかな香りと味わい。店舗販売のほか、白玉醸造の焼酎とセットになった、ふるさと納税の返礼品としても人気です。
「食べた人が笑顔になるお菓子」を届けたい

「素材を吟味することはもちろんですが、食べてくださったお客様が笑顔になれるような美味しさを追求すること、丁寧な仕事をすることを心掛けています」と原さん。受け継がれてきた確かな技と、温かな思いは、これからも世代を超えて愛されていくのでしょう。
西側に錦江湾、東側に肝属山地が広がる錦江町は、神川大滝公園をはじめとする豊かな自然や見どころもいっぱいです。ドライブがてらぜひ出かけてみて!
原製菓舗
- 住所
- 鹿児島県肝属郡錦江町神川54-1
- 電話番号
- 0994-22-1952
- 営業時間
- 9:00~18:30
- 定休日
- 日曜
- 可能な支払い方法
- 現金・クレジットカード・電子マネー
- 駐車場
- 有