【高麗町】「wine store BRETON」鹿児島のナチュラルワイン好きが集うワインショップ

【高麗町】「wine store BRETON」鹿児島のナチュラルワイン好きが集うワインショップ
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角打ちや試飲会。ナチュラルワインをもっと知り、深めたい人へ

鹿児島市電・武之橋駅から徒歩約9分。高麗町の静かな住宅地にある「wine store BRETON(ブルトン)」(以下、「BRETON」)は、ソムリエが厳選した400種以上のナチュラルワインが並ぶセレクトショップです。店内では、チーズ専門店「LAMMAS(ランマス)」のアルティザンチーズを計り売りしているほか、一角にはワインとチーズを味わえる角打ちも。月に1回はワインインポーターを招いての試飲会も開催しています。

ショップを営むのは、以前東京のインポーターに勤めていた迫さん。もともとはアルコールが飲めなかったものの、仕事を通じてナチュラルワインに出合い、その飲みやすさとおいしさに魅了されたことから、この世界を追求してきました。 地元・鹿児島に戻り、2022年に「BRETON」をオープン。鹿児島でナチュラルワインをもっと知ってもらいたいと、小売りと卸しの両方を行うショップとして、天文館、鹿児島中央駅、騎射場エリアの中心にあたる高麗町に構えました。あえて人通りの多い場所にはせず、ワインを求める人が、わざわざ足を運ぶショップでありたいと、この場所を選んだといいます。

「BRETON」には飲食店に関わる人はもちろん、現在は鹿児島県全域から、ワインを知りたい、もっと深めたいという人が訪れます。自分の好みに合う一本を探したり、飲んだことのない味を試したり、造り手や産地について知ったり。ワインそのものを知りながら、少しずつ好みを広げていけるショップです。

月1回の試飲会に、編集部が参加してみた

「ワインは実際に試飲してみないと分からない」という迫さんの考えから、月に1回開催される試飲会。全国のインポーターを招き、造り手や産地、ブドウ品種、製造方法などの話を聞きながら、さまざまなワインを実際に味わいます。一般2,000円、飲食店1,000円で参加でき、気に入ったワインは1本から予約注文ができます。

9月末の試飲会では、オーストラリアとニュージーランドのワインを専門に扱う岐阜県の輸入卸会社「kpオーチャード」代表の小原さんを迎えました。現地の造り手と交流しながら、自分たちの舌と感性で選んだワインを日本へ届ける「kpオーチャード」。この日は、5つの生産者による15種のワインを紹介し、スパークリングワインから赤、白、オレンジ、酒精強化ワイン(※1)まで、多彩なスタイルを飲み比べました。

※1 酒精強化ワインとは
醸造の途中や発酵前後にブランデーなどの蒸留酒を加え、アルコール度数を高めたワインのこと。赤・白があり、甘口から辛口まで味わいもさまざまです。発酵中に酒精強化すると、酵母の働きが止まり、ブドウの糖分が残るため甘口に。発酵を終えてから酒精強化すると、糖分がほとんど残らず辛口になります。発酵前の果汁にブランデーを加える「ヴァン・ド・リキュール」は、発酵をさせないため甘口になります。 また、製造過程で熱を加えたり、意図的に酸化させたりするものもあり、酒精強化ワインと一口にいっても、その造りや味わいは実に多様

生産者や産地、ブドウ品種、製造方法について説明を聞きながら、外観や香り、味わいを一つずつ確かめていきます。ここでは、その中から3本を紹介します。

◆エクスプレス・ワインメーカー「トラッパーズ・ガリー・シュナン・ブラン」

▲エクスプレス・ワインメーカー「トラッパーズ・ガリー・シュナン・ブラン」

オーストラリア・ビクトリア州のマウント・ベーカーという地域にあるブドウ畑。有機栽培の畑で育てた、樹齢約30年のシュナン・ブランを使っています。ブドウを搾り、自然の酵母でゆっくり発酵させた後、木樽で15カ月寝かせています。新しい樽は使わず、瓶詰めの際に少量の亜硫酸を加えています。ろ過もごく軽く、清澄剤(※2)は使っていません。しっかりした果実味とコクがあり、白い花や蜜のような香り、ワックスのようななめらかな質感が感じられる白ワインです。

◆BKワインズ「Oishi ピノ・グリージョ」

▲真ん中のワインがBKワインズの「Oishi ピノ・グリージョ」

オーストラリア・アデレード・ヒルズで有機栽培されたピノ・グリージョを使い、自然酵母で発酵。発酵後も酵母などの沈殿物「澱(おり)」と一緒に5カ月間熟成しています。瓶詰め前に少量の酸化防止剤を加えていますが、ろ過や清澄処理はしていません。果実の風味にスパイスのようなニュアンスが重なり、しっかりとした質感のある白ワインです。

◆BKワインズ「スキンアンドボーンズ ピノ・ノワール」

▲BKワインズ「スキンアンドボーンズ ピノ・ノワール」

オーストラリア・アデレード・ヒルズで有機栽培されたピノ・ノワールを、ピノ・ノワールを破砕せず全房のままコンクリートタンクへ。ブドウの自重で生まれた果汁から自然発酵が始まり、30日後にオーク樽へプレスして10カ月熟成しています。少量の酸化防止剤を加えて瓶詰め。表情豊かでエネルギーに満ちた2025年ヴィンテージで、果実の風味とブドウ本来の個性を感じられる赤ワインです。

※2 清澄剤(せいちょうざい)
瓶詰め前のワインに混ざっている細かな浮遊物や、にごりの原因となる成分を吸着・凝集させ、沈殿させるために使われるもの。

ナチュラルワインの魅力を迫さんに尋ねたところ、まず挙げてくれたのが「飲みやすさ」でした。「これまで『ワインは敷居が高い』と感じていた人にとっても、ボトルを手に取り、自分の感覚で選ぶきっかけをつくってくれたのが、ナチュラルワインというジャンル。生産者の自由な思いが表現されたエチケット(ラベル)も、その魅力の一つです」

ナチュラルワインを入り口に、造り手や産地、ブドウの個性を知っていく。「BRETON」には、そのようなワインを一歩深く楽しむための出合いがあります。気になる一本を探すのはもちろん、次はどんなワインを飲んでみようかと好みを広げたい人にも、ぜひ足を運んでほしいショップです。

INFORMATION

wine store BRETON(ワインストア ブルトン)

住所
鹿児島県鹿児島市高麗町34−19 河野ビル
営業時間
11:00~19:00
定休日
不定休 ※Instagramで確認を
可能な支払い方法
現金・クレジットカード
駐車場
有 ※店の前(1台)
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。
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