「Workshop RIKKAGAMA」(りっかがま)紙表面の凹凸が魅力の、活版印刷が体験できるアナログ印刷工房

「Workshop RIKKAGAMA」(りっかがま)紙表面の凹凸が魅力の、活版印刷が体験できるアナログ印刷工房
LIFE
#伊敷周辺
#ワークショップ #体験 #生活雑貨
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活版印刷は、文字が掘られたスタンプのような活字を組み合わせて印刷する、古くからの印刷技法。紙表面の凹凸やインクのにじみ、かすれが魅力です。
この技法が体験できる工房「workshop RIKKAGAMA」は、鹿児島中央駅から武岡方面に車で約15分の明和にあります。

もともと手書きの文字などアナログなものが好きだった店主の横山さんは、鹿児島の小山田で器を作っていた職人。
約15年前に偶然目にした活版印刷の技術に興味をもち、機材を集め始めました。

完全に独学で活版印刷をはじめ、現在はその技法をアレンジして、スタンプをつくったり、ワークショップをしたりしています。

鹿児島ではめずらしい、活版印刷体験が楽しめる工房

今回は、名刺サイズの紙に「あちこち」の文字を印刷します。

▲鉛や木でできた「インテル」という部品で余白をつくります

壁にたくさんある活字の中から印刷したい文字を見つけ、組み合わせていくのが楽しい。

文字同士の間隔や、用紙サイズに対する余白のバランスをうまく取るところが重要なポイントだと教えてくれました。

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活字を組んだものを「組版」といい、これができあがると、いよいよ印刷です。手動印刷機に組版をはめて、印刷していきます。

▲なかには60kgの印刷機も

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印刷機にある円状の部品にインクを塗り広げたあと、じわじわとレバーに体重をかけながら印刷します。

この力加減で、活版印刷ならではのインクのにじみや文字の凹凸具合が変わってきます。
実際に触ってみると独特のぽこっとした手触りがあり、手作業のあたたかみが感じられました。

スタンプを使って作るコースターやポストカードは、活版印刷の技法をアレンジ

今回は、スタンプを使って「コースター」の作成をしました。

あらかじめ用意されている樹脂スタンプの中から好きな文字を拾い、バランスよく並べていきます。使っているスタンプの文字は、昔から使われているポスター用のフォントです。

スタンプにインクを塗り、コルクでできたコースターに押します。

その後、エンボスパウダーという、温めると膨らむ粉を使い、ぷっくりとした加工をします。こうすることで表面のインクが乾き、水で洗っても落ちにくくなるんだそう。

▲完成品がこちら。つやつやぷっくりとした、かわいらしい質感に

インクは、黒、黄色、赤、青、茶色などがあり、混ぜて色を作ることも可能。
コースターのほかにポストカードも作れて、こちらにはイラストをいれることもできます。

活版名刺やオリジナルスタンプのオーダーが可能。今後は出張ワークショップも

ホームページでは、活版名刺やオリジナルスタンプのオーダーも受けつけています。
「印刷物も器も、人の役に立てて初めて意味がある」と話してくれた横山さん。お客さまのオーダー通りのものができたり、満足してもらえたりすることに喜びややりがいを感じるといいます。
今後は、工房を飛び出しての出張ワークショップもはじめます。もちろん工房でも、引き続き体験できますよ。

1枚1枚刷り上がりが異なり、同じものは2つとない、活版印刷。その魅力にぜひ、触れてみてください。

INFORMATION

workshop RIKKAGAMA

住所
鹿児島市明和3丁目27-13 明和コーポ102
電話番号
080-6247-7961
営業時間
14:00〜18:00
定休日
不定休
可能な支払い方法
現金のみ
駐車場
有(1台)
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。
内容は2024年06月時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
※可能な支払い方法にある電子マネーにはQRコード決済も含みます。

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