鹿児島市電の騎射場電停から徒歩約8分の場所にある「イトコ」。夜は居酒屋とカフェとして賑わう「夜イトコ」、昼は焼き菓子とカフェメニュー、お酒を楽しめる「昼itoko」として営業しています。

お店はオレンジ色のタイル張りの4階建てビルの一角にあり、青い窓枠と白いテントが目印です。数段降りて扉を開けると、カウンター4席とテーブル席が並ぶこぢんまりとした可愛らしい空間で、店主の原口さんが明るく迎えてくれます。

焼き菓子作りが好きで、ホットビスケット専門店を開くのが夢だった原口さん。2018年、この物件が空いたことを機に「イトコ」をオープンしました。
店名は、ご主人の祖母が天文館で営んでいたおでん屋「いとこ」より受け継ぎ、長年愛されたそのお店のように、「イトコ」もまた、多くの人に親しまれる温かな場所になっています。

おつまみとお酒、パフェとコーヒー。それぞれの時間を楽しむ「夜イトコ」

カウンターでは、一人で焼酎とおつまみを嗜む人や、サクッと一杯飲んで帰る人の姿が。そのすぐそばでは、テーブル席で学生や仕事帰りの人たちが賑やかに。そんないろいろな楽しみ方が共存するのが「夜イトコ」です。 お酒にぴったりのおつまみはもちろん、パフェや焼き菓子、カフェドリンクと充実のメニューが魅力。しっかり飲みたい人も、甘いものを楽しみたい人も、それぞれの「夜」を満喫できます。

◆ここだけのオリジナルメニュー「出来立てごろごろベーコンのポテサラ」

おつまみメニューは、からあげや炙りエイヒレといった定番おつまみのほか、個性的なネーミングが目を引くオリジナルメニューもあります。

なかでも「出来立てごろごろベーコンのポテサラ」は、注文をうけてから作る温かいポテトサラダ。マッシュしたじゃがいもに刻んだ福神漬けと粒マスタードを混ぜ込んだ、あっさりとした味わい。そこに、大きくカットして炙ったジューシーなベーコンがごろごろと盛り付けられています。そのまま食べても、混ぜて食べても、異なる味わいが楽しめる一品。じっくり飲みたい夜のお供にぴったりです。

鹿児島ならではの「さつま揚げのアヒージョ」は、香ばしいニンニクの香りが食欲をそそる一品。熱々のオリーブオイルの中に並ぶ大きなさつま揚げは、ふっくらと膨らみ、オイルが染みた部分はカリッとした食感です。噛むたびに広がる旨みと、ジュワッと溢れるオイルのコク。思わずお酒をグイッと飲みたくなる味わいです。

そのほか、「カマンベールのアヒージョ」や「ピリピリしびれ水餃子」などのおつまみもあります。気になるメニューのことは、気軽に原口さんに聞いてみて。

「夜イトコ」と「昼itoko」どちらでも楽しめる焼き菓子とカフェメニュー

「イトコ」の魅力は、夜でも焼き菓子やカフェメニューを楽しめること。飲んだ後の締めにパフェやコーヒーを味わう人もいれば、カフェメニューを目当てに訪れる人も。そんな「イトコ」焼き菓子とカフェメニューを紹介します。

◆ここに来たら必ず食べたい！ テイクアウトにもおすすめの「ホットビスケット」

「昼itoko」ではカウンターにずらりと、6～7種類のホットビスケットが並びます。その日や季節によって変わるホットビスケットは、テイクアウトして、朝食やおやつ、手土産にもおすすめです。

この日は3月中旬。春らしい淡いピンクの「桜ホワイト」や、オーガニックのバニラビーンズを贅沢に使った「バニラビーンズ」などが並んでいました。きび砂糖の優しい甘さと、ボリューム感のある食べごたえのあるホットビスケットは、サクサクでほろほろ。ジャムと一緒に味わうのはもちろん、そのままでも充分な甘さとおいしさです。

ホワイトと書かれたものは、ホワイトチョコレートが生地に練り込まれています。そのままでも美味しいですが、自宅で温めるとチョコがじんわりと溶け、甘さと香りが一層引き立ちます。

◆満足感たっぷり！「パフェとホットビスケットのセット」

お好みパフェにホットビスケットをプラス250円で付けられる、甘いもの好きにはたまらないお得なセット。この日は「珈琲ゼリー」のパフェと「桜ホワイト」のホットビスケットをいただきました。

運ばれてきた瞬間のコーヒーのいい香り。鹿児島で長く親しまれる「珈琲いづみ」の2種類の豆を使い分けています。コーヒークリームは、生クリームにエスプレッソショットを加えて仕上げ、コーヒーゼリーはハンドドリップで丁寧に抽出。甘さとほのかな苦みのバランスが絶妙で、プルプルとした食感で、ペロリと食べられます。食後のデザートとしても人気です。

「昼itoko」の営業は、Instagramのプロフィール欄で更新しています。「夜イトコ」は予約をおすすめ。Instagramでも予約状況をストーリーズで発信しているので、そちらもチェックしてみてください。ホットビスケットとコーヒーでほっとひと息、おつまみとお酒で気軽に一杯。気分に合わせて楽しめる「イトコ」の扉をぜひ開いてみて。