お酒の面白さとおいしさを知りたい人におすすめの酒屋

鹿児島市電・水族館口から徒歩約5分。県民交流センターを過ぎ、車が行き交う国道10号から一本入った静かな通りに、「酒&ワイン たにもと屋」(以下、「たにもと屋」)があります。
ここは、昭和25年に「谷元食品店」として創業した店。時代の流れとともに食料品に加えて酒類も扱うようになり、現在は「酒&ワイン たにもと屋」として、JSA認定ソムリエの谷元鉄郎さん(3代目)が店を受け継いでいます。

引戸を開けて中に入ると、愉快な雑貨や、子どもの成長とともに増えていったフィギュアが飾られた、にぎやかな空間。店内には、さまざまなお酒がずらりと並びます。
お目当ての銘柄を求めて訪れる人はもちろん、お酒の知識はないけれど、おいしいお酒を飲んでみたいという人にもぴったり。お酒は飲めないけれど、お酒好きの知人にプレゼントを選びたいという人にも、ぜひ立ち寄ってほしい店です。

2代目が店を営んでいた頃は、まだお酒の魅力に気づいていなかったという谷元さん。酒屋を営みながらさまざまなお酒に触れ、“お酒の師”と呼べる人たちから教わる中で、その奥深さやおいしさを知っていきました。ときには、それまでのお酒に対する価値観や考え方が覆されるような出会いや体験も。そうした経験が、現在の「たにもと屋」の原点になっています。


「せっかくならその時にあったお酒を味わってほしいですし、おいしいお酒とともに食事や時間を楽しんでほしいです」と話す谷元さん。店頭に並ぶお酒はすべて実際に飲み、味わいを自分の舌で知ることを大切にしています。そのため、どれにしようか迷うお客さんとはじっくり会話を重ね、その日、その時に合うお酒を提案しています。
流行や知名度にとらわれず、真摯に選んだ芋焼酎

「たにもと屋」ならではのこだわりは、芋焼酎のセレクトにも表れています。現在取り扱っている芋焼酎は、実際に味わうだけでなく、蔵元に足を運び、谷元さん自身が惚れ込んだもの。一本一本に、造り手の思いや物語が感じられる品がそろっています。
今回、お酒好きで芋焼酎が苦手な編集者が、試飲をさせてもらいました。
◆毎年、秋が待ち遠しくなる八千代伝酒造「熟柿」

鹿児島県垂水市の八千代伝酒造が造る「熟柿(じゅくし)」は、毎年9月初旬に蔵出し・販売される秋限定の銘柄です。まるで熟した柿を思わせる香りから、その名が付けられています。
試飲では、ストレートと少量の水と氷を加えた、それぞれの味わいの違いを楽しみました。口に含んだ後に香味がゆっくりと広がり、長い余韻の中に心地よい甘味がじんわりと感じられます。
◆10年越しの思いが実った「六代目百合」

鹿児島県薩摩川内市・甑島にある塩田酒造が、一銘柄にこだわって造り続ける焼酎「六代目百合(ろくだいめゆり)」。その味に惚れ込んだ谷元さんは、10年にわたって思いを伝え続け、取り扱いが実現しました。
試飲では、ストレートで飲むと分かる、角のないすっと落ち着く飲みやすさ。多めのお湯で割っても、ぼやけない芋の力強さには、驚きを覚えます。芋焼酎が苦手な人は、ぜひ飲んでもらいたい銘柄です。
◆伝統のかめ壺仕込み「天狗櫻」

「六代目百合」と同じく、芋焼酎が苦手な人に飲んでみてほしい銘柄「天狗櫻(てんぐざくら)」。鹿児島県いちき串木野市の白石酒造が、昔ながらのかめ壺仕込みで造る芋焼酎です。原料となるサツマイモにもこだわり、自社畑で無農薬・無肥料栽培したものや、地元で育てられたものを使用しています。
試飲では、角のないまろやかな口当たりの中に、芋の風味がしっかりと。すっきりとした飲みやすさがありながら、芋の香りの広がりを感じられました。
おすすめ!新しいワインとの出合いを楽しめる角打ち

焼酎だけでなく、ワインも豊富にそろいます。主にオーストラリアのワインを仕入れており、一部は店内の一角で角打ちとして楽しめます。「新しいワインを自分一人で飲みきるのは大変だから」と始めた角打ちは、なんと1杯550円から。谷元さんに話を聞きながら、これまで知らなかった一本に出合えるのも「たにもと屋」ならではの楽しみです。


まずは、チャールズ・スミスが手がける「Charles Smith Wines(チャールズ・スミス・ワインズ)」の白ワイン「BLOSSOM FURY(ブロッサム・フューリー)」。目を引く個性的なラベルも印象的で、思わず手に取りたくなる一本です。
続いては、西オーストラリア州で2018年に立ち上げられたワインブランド「VINO VOLTA(ヴィノ・ヴォルタ)」のオレンジワイン。ブドウの皮や種を漬け込んで造ることで、皮の色がワインに移り、あめ色の美しい色合いに仕上がります。

最後は、1857年創業のスペインの酒類メーカー、バルディネット社が瓶内二次発酵で造るスパークリングワインCAVA(カバ)の「Montsarra Cava Brut(モンサラ カバ ブルット)」。きめ細かな泡立ちが印象的でした。

このほかにも、福島県南会津郡の合同会社ねっかとオリエンタルリカー(ORIENTAL LIQUOR)がコラボレーションしたスパイス酒は、ねっかウオッカに厳選したスパイスを漬け込んだ個性豊かな一本。日本酒では、三重県の元坂酒造を代表する銘柄「八兵衛」や「KINO」なども並びます。

お酒の面白さを知れる「たにもと屋」。店内を見渡せば、焼酎にワイン、日本酒、個性豊かなスピリッツまで、気になるお酒が次々と目に入ります。
知っている銘柄を楽しむように、これまで知らなかったお酒に出合う楽しみも。誰かに贈る一本を探している人も、ぜひ気軽に訪れてほしいお店です。
酒&ワイン たにもと屋
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市長田町1−6
- 電話番号
- 099-225-2029
- 営業時間
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水~土 10:00~21:00
日・祝 10:00~19:00 - 定休日
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月曜
※祝日の場合は営業
※火曜は不定休のためInstagramのカレンダーで確認を - 可能な支払い方法
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